夏休み、今年はどこで、何をしよう?
夏休み、子どもは何かしらレジャーを期待しているでしょう。これを生かして、金銭教育も兼ねたレジャー計画をしてみましょう
逆に、親からすれば「また今年も出費が多くなる……」と楽しみが半減しているかもしれません。ボーナスを夏のレジャー費にあてるという家庭も多いようですが、ここ数年ボーナス支給は減少傾向でしたね。今年はボーナスが増えたという家庭も多かったようですが、反面、ボーナスがなかった家庭も昨年より若干増えているようです。
子どもは、楽しみなことには際限がないですから、親がうまくブレーキをかけてあげなくてはいけません。「あれがしたい、これがほしい」と欲求が次々と出てくるでしょう。
では、「与えるレジャー」ではなく、「子ども任せレジャー」にしてみるとどうでしょうか?
予算はいつもより少なめ、差額は「予備費」として準備
「子ども任せレジャー」とは、子ども自身が予算の中ですべてを計画するレジャーです。行き先はどこで、どういう交通手段を使い、交通費はいくらかかるのか、施設に入るなら入場料はいくらか、食事はどうするか……。このようにレジャーの大まかな計画を立て、どれくらいお金がかかるかを挙げていきます。もちろん、不慣れなことでしょうから、慣れるまで親の手伝いが必要かもしれません。予算は、いつもレジャーに使っている金額の7割程度など、いつもより少なめで考えます。その他に別途、予備費を作っておきましょう。これは子どもの計画が万が一うまくいかなかった時のお守りです。いつもの予算の残り3割程度と考えるとよいでしょう。この「7割」「3割」という数字には特に根拠がなく、単に通年の予算よりレジャー予算を少なく見積もり、減った分を予備費にしてはどうかという提案です。
レジャーにかけられるお金に制限がある中で、子どもはどんなふうに楽しもうとするのか?けっこう、驚いたり感心したりするような発想が出てくるので、親は見ていて楽しいですよ。
レジャーの計画を立てる上で子どもが得るもの
「レジャーのプランを立てさせると、子どもにどのような影響が?」と思う人もいるかでしょう。子どもは「モノの値段」をしっかりと意識するようになります。そして、「毎年いかに贅沢をさせてもらっていたのか」だとか、「ジュースを何度も買うとすぐ予算オーバーする」「遊ぶだけでも費用がかかっておみやげまでは買えない」など、いろんなことに気づくでしょう。ここがとても大切です。プランを立てる大変さとともに、何をするにもお金がかかる大変さを知ることで、子どものお金に対する意識が変わっていきます。あまり小さなお子さんだと、意味がわからないままに終わってしまうかもしれませんが、小学校4年生くらいかそれ以上からは、この意義を理解して取り組めるのではないかと思います。
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