食品の値上げは主婦の腕の見せどころ
この数年食品の値上げが止まりません。原材料高騰に加え、人件費や輸送費の高騰など、今後も値上げは続くことが想定されます。物価の上昇に伴い、収入が増えれば問題ないのですが、なかなかそうはいきません。こんな逆風の中、消費者として、家計を預かる主婦として、「そうきましたか!」と腕が鳴ります。チャレンジ精神がムクムクとわき上がってくるのを感じ、料理をするのも、家計をやりくりをするのも、これまで以上に楽しくなります。
値上げや増税を嘆いていても仕方がない
過去にも同じようなことがありました。2007年にはスライスハムの量が1枚減ったり、スライスチーズが薄くなったりしたことを印象深く覚えています。プライベートブランド(PB)商品が一気に拡大したのも、この頃からといわれています。食品や日用品の値上げは、家計に大きな影響を与えます。また、消費税が10%にアップし、今までと同じような生活をしていれば、支出の増大は免れられません。
企業の側からすれば、円安や原材料の高騰は企業努力ではどうしようもない面もあります。個人が変えられないことを嘆いても仕方がありませんので、「だからこそ、自分はどうすべきか?」と考えるほうが前向きで楽しくなります。
食生活を見直して家計も体もスリム化
食品が値上げされるピンチを、チャンスに変えてはいかがでしょう? 家計だけではなく、自分と家族の健康についても見直すよいきっかけとなると思うのです。たとえば、タバコの税率が引き上げられた時、夫はこれを機会にタバコをやめることができ、家族も大喜びでした。食品や日用品はタバコと違い、吸う本人や周囲に悪影響を及ぼすものではありません。
しかし、食品も摂り過ぎればメタボや生活習慣病につながることもあります。この機会に食生活を見直すことで、家計も体もスリム化できると考えています。
サラダのツナを鶏胸肉にすれば500円安くなる!?
2013年にあるメーカーのツナ缶は、内容量が80gから70gに変更されました。たとえば、サラダに使っていたツナを鶏胸肉をほぐしたものに変更するだけで、ボリューム、栄養、価格、すべてにおいて満点になります。安価な食品として重宝される鶏胸肉は、低脂肪で高タンパク質。100g60円程度で売られており、特売だともっとお得な価格になります。1枚が300gだとしたら180円です。
1缶180円だとした場合、鶏胸肉と同じだけ300g準備するには4缶開ける必要があり、180円×4缶=720円もかかります。オイル漬けなのでカロリーも増えますよね。
豆腐や野菜が中心の食事にしたり、家庭菜園を取り入れたりしてもいいですね。食べ盛りのお子さんのいる家庭なら、節約レシピのサイトなどを参考にしながら料理するといいでしょう。結果的に料理の腕が上がり、家族の健康を守ることにもつながります。
日用品に関しては、使い捨てになる消耗品は最後まで使い切ることを徹底し、買うなら繰り返し使えるものや長く使えるものを中心に選びます。
長引くデフレのおかげなのか、節約の方法はインターネットでたくさん得られるようになりました。家計にこれらの知恵を取り入れれば、ツナが10g減ろうと、ウィンナーの長さが数cm短くなろうと、きっと大丈夫です。
日本はまだまだ豊かです。PB商品をはじめとする企業努力も素晴らしいうえに、主婦の能力もとても高いのです。未来を希望に変えるためにも、この値上げのピンチを笑顔で乗り切りましょう。
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