介護福祉士/介護福祉士とは

タイプ別! あなたに合う介護の職場は?

介護福祉士試験に合格するためにまず大事なことは、試験対策の学習。それと同様に、合格した後の「イメージ」をもつことも大切なことです。資格を取得したらどんな職場で働くことができるのか、タイプ別に紹介します!

小山 朝子

執筆者:小山 朝子

介護福祉士ガイド

「資格を取得してキャリアアップをはかりたい」「新たな職場で能力をいかしたい」……。介護福祉士の資格を取得した後のキャリアに期待を抱いている人もいるでしょう。職場選びで大事なことは、まず自分の希望を明確にすること。アナタの職場探しの一助になるよう、タイプ別に介護福祉士の職場を紹介します。

体力に自信アリ!!
「複数の利用者を相手にバリバリ働きたい」人は…

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多くの利用者と関われるのが施設の魅力

介護の必要度が高く在宅で介護を受けることが困難な人が対象で、看取りまで行う「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」、自宅で生活することを目指してリハビリテーションなども行う「介護老人保健施設」など、比較的、大規模な施設が向いています。これらの施設は、社会福祉法人や医療法人が運営している施設が多いのが特徴で、利用者は介護保険が利用できます。

民間企業が経営しているケースが多い「有料老人ホーム」も活躍できる職場です。

大きな施設では、多数の利用者の食事や入浴、排泄の介助をはじめ、ベッドや車いすへの移乗、歩行の際の介助などを決まったスケジュールにあわせ、次から次へと介助する必要があるため、体力があるほうが有利といえます。施設の廊下を走っている(!)職員の姿も珍しくはない光景です。

さらに「夜勤」もあり、複数のご利用者を夕方から朝まで一人でみるケースも。「体力勝負!」の要素もあるため、20代の若手の職員も多い印象です。

施設で介護福祉士として経験を積めば、フロアリーダーなど責任ある立場を任される人も多いです。

これからの時代にニーズあり
「認知症の人とじっくり向き合いたい」人は…

大人になって生じる脳の病気「認知症」の人は、今や300万人を超える(厚生労働省の推計より)と言われています。施設でも在宅でも今や大きな関心事となっているのが、認知症の人に対するケアです。

「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」は、9人程度の少人数の認知症の利用者に対し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとでケアを行います。利用者は介護保険が利用でき、「地域密着型サービス」に分類されます。

ほかにも、「家庭的な雰囲気」「少人数」ということですと、「宅老所」が挙げられます。宅老所は、民家を利用しているところも多く、通ったり、泊まれたりと柔軟な対応をするところもあります。介護保険制度で規定されているサービスではないので、設備や人員配置等の基準はなく、NPOや個人などが運営しています。

ちなみに、私がこれまでに訪れた宅老所では高齢者だけでなく、乳幼児も一緒にケアしているところが多くありましたので、子ども好きな人にもおすすめの職場です。

次のページでは「パフォーマンス好き」なアナタに適した職場をご紹介します。

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