体力に自信アリ!!
「複数の利用者を相手にバリバリ働きたい」人は…
介護の必要度が高く在宅で介護を受けることが困難な人が対象で、看取りまで行う「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」、自宅で生活することを目指してリハビリテーションなども行う「介護老人保健施設」など、比較的、大規模な施設が向いています。これらの施設は、社会福祉法人や医療法人が運営している施設が多いのが特徴で、利用者は介護保険が利用できます。民間企業が経営しているケースが多い「有料老人ホーム」も活躍できる職場です。
大きな施設では、多数の利用者の食事や入浴、排泄の介助をはじめ、ベッドや車いすへの移乗、歩行の際の介助などを決まったスケジュールにあわせ、次から次へと介助する必要があるため、体力があるほうが有利といえます。施設の廊下を走っている(!)職員の姿も珍しくはない光景です。
さらに「夜勤」もあり、複数のご利用者を夕方から朝まで一人でみるケースも。「体力勝負!」の要素もあるため、20代の若手の職員も多い印象です。
施設で介護福祉士として経験を積めば、フロアリーダーなど責任ある立場を任される人も多いです。
これからの時代にニーズあり
「認知症の人とじっくり向き合いたい」人は…
大人になって生じる脳の病気「認知症」の人は、今や300万人を超える(厚生労働省の推計より)と言われています。施設でも在宅でも今や大きな関心事となっているのが、認知症の人に対するケアです。「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」は、9人程度の少人数の認知症の利用者に対し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとでケアを行います。利用者は介護保険が利用でき、「地域密着型サービス」に分類されます。
ほかにも、「家庭的な雰囲気」「少人数」ということですと、「宅老所」が挙げられます。宅老所は、民家を利用しているところも多く、通ったり、泊まれたりと柔軟な対応をするところもあります。介護保険制度で規定されているサービスではないので、設備や人員配置等の基準はなく、NPOや個人などが運営しています。
ちなみに、私がこれまでに訪れた宅老所では高齢者だけでなく、乳幼児も一緒にケアしているところが多くありましたので、子ども好きな人にもおすすめの職場です。
次のページでは「パフォーマンス好き」なアナタに適した職場をご紹介します。