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赤ちゃんの驚きの適応能力 最新レポート(2ページ目)

赤ちゃんの能力の高さはすでに知られているところですが、最近新たに、イギリスの大学が赤ちゃんの新たな適応能力を発見しました。その最新レポートを2つお届けします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ママのある行動で赤ちゃんは抱っこされることに気づく

ママの腕が自分へと向けられると、赤ちゃんは抱っこされる準備をはじめる(*)

ママの腕が自分へと向けられると、赤ちゃんは抱っこされる準備をはじめる(*)

赤ちゃんは、一般的に考えられているよりも早い時期から、自分に向けられた他人の行動を理解していることが分かりました。

生後2ヶ月の赤ちゃんにとって何よりも嬉しいのは、ママに抱っこしてもらうこと。イギリスの大学の研究で、生後間もなくの時期から、ほとんどの赤ちゃんが、ママが自分に近づいてきたときに、抱っこされやすい姿勢を取ることが分かりました。

その研究には28人の赤ちゃん達(生後2ヶ月~4ヶ月)が参加。ママが抱っこするまでの流れを次の3ステップに分けて赤ちゃんの動きを観察しました。

  1. ママが話しかけながら近づいてくる
  2. ママが手を伸ばす
  3. ママが抱き上げる

すると、2の段階、つまりママが手を伸ばした時点で、生後わずか2ヶ月の赤ちゃんまでもが足をピンと伸ばしたのです。確かに、フニャフニャしているよりも、ピンと張っていた方が安定し、抱っこしやすいですよね。さらには、脇を広げたり、手を上げたりする姿勢も取りました。そうです。ママが脇に手を入れやすくするためのスペースを作ってくれているのですね。

ママの手が自分に触れていない段階で抱っこされやすい姿勢に変えられるというのは、先々を予測できる証拠でもあり、コミュニケーションの始まり。一見、生まれて間もなくの頃は、赤ちゃんとのコミュニケーションは一方通行のように見えますが、実際は、このような形でリアクションをしてくれているのです。普段の何気ない行動にも、目覚しく発達している姿が隠れているのですね。

今、生まれたばかりの赤ちゃんがいらっしゃる方はぜひ観察してみてください。ママが手を伸ばすと、足をキュッと伸ばし、脇を広げてくれる姿を見せてくれるはずです。

*出典、写真とも:PLOS ONE 「Anticipatory Adjustments to Being Picked Up in Infancy」より
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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