高校受験/高校受験の志望校の選び方

行きたい学校を体感しよう!

学校主催の説明会やオープンキャンパス、公開行事の参加ポイントについて解説します。

執筆者:稲葉 雅也

入試説明会・学校行事の注目ポイントは!

行きたい学校を体感しよう!

行きたい学校を体感しよう!

特に9月以降、公立・私立ともに入試説明会やオープンキャンパス、見学会、公開授業などが多数開催されます。また、秋には体育祭や文化祭など、一般の方でも見学できる公開の学校行事も多くなります。興味のある学校の雰囲気や在校生の様子を知るためにも、ぜひ親子で積極的に参加してみましょう。

入試説明会・オープンキャンパスについて

1学期から始まった各学校の入試説明会。ほとんどの学校が9月から12月の間に2~5回の入試説明会等を開催します。特に10月、11月の土曜日と日曜日に実施する学校が多いため、第一志望校だけではなく、併願校のスケジュールも確認して、どちらにも足を運べるように計画を立てましょう。高校からの募集を行わない私立高校以外は、ほとんどの学校が入試説明会を実施しますが、回数の少ない公立高校もありますので、それぞれに事前確認を行うことが大切です。

学校選びの最重要イベントともいえる入試説明会。志望校はもちろんのこと、第二志望8併願先)や気になる学校にも足を運び、校風や教育内容をよく理解して、納得のいく学校選びができるように心がけてください。

参加の際には、下記に掲載したチェックリストを参考にして、知りたい情報をリストアップしておくのがポイント。特に学科やコースの変更の有無や、入試科目・時間・配点等の変更などについては、メモを取ることも忘れずに。

大勢の前では聞きにくい質問などは、「個別相談」の時間を利用するのもおすすめです。私立高校のなかには、どんな入試問題を出そうとしているかを説明する学校もありますので、聞き逃しのないようにしてください。

また、校長先生や一般の先生たちの人柄や雰囲気を知るのも説明会参加のポイントのひとつ。どんな生徒に来てほしいのか、どんな生徒に育ってほしいのかといった学校が望む生徒像を知ることも大切です。説明会自体の内容や進め方、先生方の対応にもその学校の個性が表れていますので、それぞれに比較検討してみるものよいでしょう。

その他、参加している生徒や親の様子、雰囲気などを観察したり、実際の通学ルートを通って参加してみることも大切です。自宅から高校の正門までの所要時間や交通機関の乗り換えなど、入学後の様子を親子で体験しておきましょう。特に神戸の学校などは、坂の上にある学校も多く、親御さんは、ビックリされますが、生徒のみなさんは、へっちゃらという場合もあります。郊外の学校では、最寄の駅に自転車をおいて、そこから学校まで乗ってくることを認めている場合もありますので、こういう点も要チェックです。

文化際・体育祭などの公開行事について

文化祭・体育祭の開催時期は、地域または公立・私立によってかなり違っています。

例えば、大阪府では公立高校の約6割が春に体育祭、秋に文化祭を行うというパターンになっています。ただし、その逆で、意外と1学期に行事を開催する学校も多いので、志望校の実施スケジュールは、早めにチェックしておきましょう。私立高校の場合は、2学期に体育祭を開催する学校が比較的多いようです。また、ほとんどが9月・10月に文化祭を行う予定です。

逆に兵庫県では、公立高校の多くが1学期に文化祭、2学期に体育祭を開催しています。私立高校では、開催時期はそれぞれですが、両行事とも秋に行う学校は、約半分で、1学期・2学期とに開催時期を分けている学校も多いようです。

京都府・奈良県・和歌山県では、公立高校の多くが両行事を2学期に開催しており、私立高校でも1学期に行事を開催する学校はあまり多くなく、秋に集中しているのが特徴です。

注意点としては、どの学校の行事にも自由に参加・見学できるわけではありません。全般的には、文化祭のほうが一般の来校者が見学できる場合が多く、体育祭は見学不可の学校が比較的多いです。見学可能な文化祭についても招待券が必要な場合が多いので、学校や在校生を通じて事前に申込みをしておく必要があります。その他、中学生(または中3生)とその保護者のみを受け入れる学校や、女子中学生のみが見学できる女子校などもありますので、先輩などから情報を聞いておきましょう。事前にホームページで開催時間や具体的なスケジュールなどを知っておくと、効率よく見学できます。

また、クラスや部活の発表や展示内容、生徒たちの服装やお客さまに接する態度などから得た印象も、自分に合っているかどうかを知る上でのひとつのポイントです。後片付けが始まる午後の時間や「後夜祭」が始まる時間などは、生徒たちもリラックスしていますので、学校説明会とは違った素顔の様子を観察しながら、等身大の学校を肌で感じてみてください。

学校説明会・見学会でチェックしておくポイント

◆校風・校訓・教育方針
自由で開放的なのか、学校主導なのかなど。どのような校訓を設定しているのか。また、創始者どんな人物で、何を目的に創設したのかも確認する。宗教教育の有無。
◆授業
各教科の時間数や3年間の授業計画とその内容の確認。受けたい、受けさせたい教育が施されているかどうかを要チェック。
◆どんな生徒に来てほしいか
どんな生徒に来てほしいか、どんな生徒に育ってほしいか説明があるはず。相性の見当がつく。
◆進学実績
進学実績に関心があるのにパンフレットに掲載されていない場合、質問することも大事。説明会だけの資料が配布されることもある(現役の大学別合格者数など)。
◆通学・アクセス
通学には、便利かどうかの確認。自宅から学校の教室までの時間をチェック。自転車通学の可否、スクールバスの運行の有無(費用も)、通学定期代も要チェック。
◆学費
要項等に掲載されていない諸費用も知っておきたい。修学旅行積立金、後援会費、諸経費など。
◆寄付金・学債
入学時に寄付金等が発生するのか、また入学してから発生することがあるのか。
◆入試問題の傾向
説明会で問題傾向の詳しい説明をする場合もある。
◆次年度入試の変更点
科、コースの変更の有無。入試科目、時間、配点等についての変更の有無の確認。
◆クラブ活動
楽しい学園生活のためには、クラブ活動も重要。活動内容の確認。
◆施設・設備
キャンパス内施設やキャンパス外の施設など。グランドや宿泊施設を持っている学校ある。
◆食堂
食堂の有無。使用可能な学年の設定の有無。食堂は無くても購買部で弁当・パンを売っている場合もある。
◆校長先生や各先生
説明会で話してくれる校長先生や各先生の人柄、雰囲気。
◆在校生
当日、見かけた在校生の様子(あいさつはしてくれたか、身なり、雰囲気等)。
◆説明会に参加している保護者や生徒
雰囲気はどうか。同じようなタイプかどうか。違和感はないか。
◆卒業生
社会で活躍している卒業生にその学校の教育の理想像が垣間見れることができる。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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