子供の教育/読み書き力

成績を伸ばしたいなら、まず「書く力」を育てよう

成績がぐんぐん伸びる子の特徴の一つに、「書いて考える力」が優れているということが挙げられます。この「書く力」が育っていないと、いくら新しい知識や考え方を学習しても、その効果は半減してしまいます。今回は、この「書いて考えること」の大切さとその方法について、主要教科の国語と算数を例に挙げながらお話します。

森 大輔

執筆者:森 大輔

子供の教育ガイド

成績の伸びは書く力に比例する!

成績の伸びは書く力に比例する!

「書いて考える力」とは

まずは、「書いて考える力」がどういうことなのかをお伝えします。

例えば、算数であれば筆算•文章題の図式化•図形問題の補助線入れなどが挙げられます。
ケアレスミスが多い子供の多くは、この「書いて考える力」が不足しています。筆算を書かずに頭の中で計算をした結果、ミスをしてしまったり、筆算や図は書いているものの、筆算のケタがそろっていなかったり、図が乱雑だったりすることがミスの原因です。

国語の場合、読解問題を解く時や作文を書く時などに「書いて考える力」が求められます。読解問題を解く時には、本文中に出てくるキーワードに線を引いたり、こそあど言葉の差す内容に線を引いたりすることで、流し読みでなく、内容を理解しながら読み進めることができます。また、設問文に書かれている答える際の注意点(ex.本文中から抜き出しなさい。正しいものに◯を付けなさい。など)に線を入れることで答え方のミスが減らすことが出来るでしょう。

まずは書く習慣を身につけよう

書くことになれていない子供は、書く習慣を身につけること自体大きなステップとなります。ここでは、まず書く習慣を身につける際のポイントを一つお伝えします。

  • 例外を作らない
「必ず計算をする時は筆算を書く、文章問題をする時は図を書く」などのルールを、問題の難易度や課題の種類(学校の宿題or塾の宿題or家庭学習)に限らず、徹底して守らせることをお勧めします。例外は無しです。

最初から「簡単な問題は書かなくても良い」と例外を作ってしまうと、多くの子が、難しい問題でも「書かない」という選択をしてしまいがちです。また、簡単な問題が、書いて考えられないのであれば、難しい問題は尚更書いて考えることが出来ません。

まずは、例外を作らず、簡単な問題で「書いて考える」練習をしましょう。書いて考える分、時間がかかると思いますので、子供に過度なストレスがかからないよう、いつもより問題数を減らし、量より質にこだわることも継続•習慣化のポイントです。

>>「書いて考える」時のコツは?
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