具体的に表現する
初めて家をつくろうとしたとき、施主は展示場やインターネット、さらに雑誌などを読んでイメージを膨らませます。より具体的にと言われても難しいところもあります。そこで近年大事なのは設計士のコミュニティデザインです。つまり施主の考えているイメージに近づけた住まいの提案力です。はじめにあげた施主の要望はどのような間取りになって実現したかを具体的にみていきましょう。設計:(株)佐川旭建築研究所
・機能的
中庭を中心としてその周囲はどこも明るく風もとおり、要所要所に収納スペースを確保
・効率的
キッチンの裏側にユーティリティや水まわりを配置した。中庭は生活のバリエーションを高め、様々な使い方ができるよう提案
・創造性
敷地に余裕があったので平屋建てとしている
玄関に入ってすぐの手洗いコーナーは人が集まる、子どもが帰ってきたときに手を洗う習慣づけとなるように設けました。リビングとダイニングは使い勝手に応じて区切れるようになっています。子ども室の上部は十分な広さのロフトになっていて、子どもが自由に遊べる工夫がさえています。全体の外観は全体を一方向の片流れ屋根とせず、周囲の建物との高さに配慮、なおかつ単調にならないデザインを心がけました。