前ページでは、アクセントウォールの定義や効用をお話ししました。このページでは、具体的なアクセントウォールのつくり方を順を踏んでご紹介します。
どの壁をアクセントウォールに仕立てるのが効果的?
帰宅して目に入る最初の風景
「そのコーナーを見ていると、ゆったりとした気持ちでいられる」ところに目線が行くようにすることが重要です。または「そこにいるあなた自身を美しく演出してくれるコーナー」を考えることも素敵なアプローチ方法のひとつかと思います。玄関先に、ホッとするような演出を施した1コーナーを作るのも、帰宅時間の遅いパートナーに対する思いやりになるのではないでしょうか?
アクセントウォールを作るには、いくつかのやり方がある
カラーワークス「HIP」
●壁紙の上からペイントする
塗装仕上げの壁って、独特の風合いがありますよね。とても簡単で、少ない費用でガラリと印象を変える効果の高い方法があります。
賃貸でペイントできないと思っていらっしゃる方も、貼って剥がせる糊で塗装用の壁紙をビニルクロスの上から貼れば、その上からペイントを楽しむことができます。2013年のゴールデン・ウィークに、ヒカリエ(東京・渋谷)の8階で東急ハンズ×カラーワークスが主催の壁紙貼り&ペイント体験のワークショップが開かれていました。詳しい手順は、別の機会でお伝えします。
●輸入壁紙を、既存の壁紙の上から貼ってみる
素敵な輸入壁紙って、ロール(幅52~53cm、長さ10m。最低ロットで3本~等)で買わなくてはいけなかったので、非常に高額で手が出ません。一方、必要メートル数で切り売りしてくれるサービスをしているところもあり、例えばWALPAで購入すれば、予算内で必要な面積の分だけ購入することも可能です。定期的に、壁紙の貼り方ワークショップも開催されています。
アルコーブを利用して作ったデスクコーナー
後述しますが、我が家のピアノコーナーにありますように、モビール(紐で吊るされたオブジェ)に光を当てて、幻想的な影を演出するのもひとつのテクニックです。
こちらに挙げました3項目につきましては、別の記事できちんとひとつひとつご説明いたします。
アクセントウォールのつくり方の一例として、我が家のワンコーナーをご紹介したいと思います。
セルフペイントと照明と揺れる影
ここでは、お気に入りのピアノ(大型家具)を弾く、家族を素敵に見せるために、下記のテクニックを使っています。
●壁紙の上からペイントする
●照明を効果的にあてて、光と影を作る
私が自宅で一番ゆったりできるのは、リビングのソファーでいろんな読み物をしながら、家族がピアノを弾いているのを聞く時間です。ピアノコーナーは暗いので、必ずライトを点けます。アンティークのライト特有の「カチッ」という大きなスイッチの音とともに、青い壁にモビールの影がゆれ落ちます。
楽器も鳴ればいい、というものではなく、お気に入りのインテリアアイテムと考えて壁の色とコーディネートしています。そのように、大切な人と丁寧に選んだひとつひとつのアイテムを、引き立てるようなアクセントウォールが、皆さんの日常をドラマチックに彩ってくれるのではないでしょうか?