作品をつくる「動機」
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溶接をする國府 理さん
「誰でも人間は、他人に理解されたい、と思っていますよね。僕の場合、作品をつくることで、他人に自分の考え方を伝えることができ、反応を得られるからです」
アーティストは変わり者、と思われがちですが、自分の意見や考え方を「つらぬく」というよりも「シェアする」というスタンスのようです。
「作品を通じて、僕たちアーティストは、今までとは違うものの見方や考え方を提示していければ、と考えます」
私たちも作品を見て、スゴイとかキレイと思うだけでなく、どこか共感したり、何か疑問に思ったり、いろいろと想像したり、と感じかたが多いほうが、アートを楽しめる気がします。
アーティストの生活
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國府 理さん
「時代や経済状況によって、アート作品の大きさや形も変わります。いまの日本のアート界では、駅前のオブジェをつくる仕事はあまりありませんが、アートイベントに参加する仕事は多いです」
実際、日本各地で行われているアートイベントでは、國府さんの作品のような、大きくて、インパクトがある立体造形作品が人気です。
そんな作品をつくるとお金が掛かるのでは?と心配になりますが、展覧会やアートイベントの主催者はアーティストに制作費としてお金を出す場合もあるそうです。
「普段の生活費は、大学の非常勤講師などの収入でまかなっています」
また、アーティストによっては、小さな立体作品やデッサンなどを売って、お金を稼いでいる場合もあります。
【展覧会・イベント情報】
國府理さんは、2013年、以下の展覧会・アートイベントに参加します。
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國府 理 未来のいえ チラシ画像
会期:2013年6月22日~7月28日
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫)
公式サイト:http://otanimuseum.jp/home/
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あいちトリエンナーレ2013 ロゴマーク
会期:2013年8月10日~10月27日
会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか、岡崎市内のまちなか
公式サイト:http://aichitriennale.jp/
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六甲ミーツ・アート 芸術散歩2013 ロゴマーク
会期:2013年9月14日~11月24日
会場:六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、六甲山ホテル、六甲ケーブル、六甲ヒルトップギャラリー、オテル・ド・摩耶(サテライト会場)
公式サイト:http://www.rokkosan.com/art2013/