資産運用/1000万円を作る資産運用法

NISAを活用して1000万円を作る

投資成果を加速させる方法は複利運用ですが、節税という手段で加速させてくれるのがNISA(日本版ISA、少額投資非課税制度)です。まだなじみが薄いこの制度ですが、負担や手間はなく、メリットしか思い浮かびません。この最強の秘策を活用して、これから投資を始められる人はラッキーです。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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以前の「10年で1000万円を作る資産運用の方法」という記事で、「毎月6万円で国際分散投資を10年間続ければ、資産は1000万円に増える。ただ、投資もしないでタンス貯金していたら720万円にしかならないから、280万円のボーナスは魅力的」と書きました。

今回は、この280万円のボーナスに加えて、さらに50万円のラッキーボーナスを手にする方法をお伝えしたいと思います。

ラッキーボーナスの話をする前に、まずは国際分散投資について復習しておきましょう。

国際分散投資とは?

国際分散投資とは、海外の主要な優良資産を地球規模で分散して買っていく投資方法です。昔は、大富豪しか出来ない究極の戦略でしたが、今では投資信託ができたおかげで、誰でも1万円からできるようになりました。

大きなお金を作るためには、途中で分配金の出ない再投資型を選びます。分配型を選んではいけません。今の経済環境では、いっそうの株高を期待できますので、株式型を選びます(債券型ではまどろっこしい)。

個人的なおススメとしては、私は次の6本を選びます。
2013年5月末までの直近5年間リターン (出所:モーニングスター)

2013年5月末までの直近5年間リターン (出所:モーニングスター)


これら6本の投資信託の過去5年間の平均収益率は6.73%ですので、10年間で1000万円を作るには十分なラインナップです。これからも有望な投資信託だと私は考えています。

ただし、銘柄選びは自己責任でお願いします。

非課税というラッキーボーナスを受けられる「NISA」

さて、いよいよラッキーボーナスのお話です。しかも50万円!それは、NISA (日本版ISA、少額投資非課税制度)という制度で受けられる税金の優遇です。
NISAの仕組み

NISAの仕組みイメージ (出所:国際投信投資顧問)

冒頭でふれた毎月6万円の投資計画で、税金の試算をしてみます。なお、利回りは平均6.73%を使います。

毎月6万円投入し続けると、初年度の購入合計額は72万円です。それが、5年間6.73%で回れば、5年後の将来価値は97万円になります。約25万円の利益です。もし、ここで売ったとすると所得税20%が徴収されます。
  • 利益 97万円 - 72万円  =  25万円
  • 所得税 25万円 x 20% = 5万円
この5万円の所得税が、2014年間から10年間にわたり免除されるのがNISAなのです。所得税5万円の免除が10年間続くと、50万円の現金が手元に残るというわけです。よくないですか?

年間100万円の投資で得られる利益が非課税に

実は、この仕組みは年間100万円の購入まで適用されます。<100万円÷12カ月=8万3300円>ですから、毎月8万3300円までつみたてていっても、その利益を非課税で受け取れるわけです。

20歳以上の居住者なら誰でも活用できるこの制度は、政府からの大きなプレゼントです。このプレゼントは拒否する理由がまったく見当たりません。住民票を1通取ることだけが唯一の負担なのです。信頼できる良心的な金融機関(証券会社か銀行)を探して、相談をしてみてください。

どうか、NISAを活用して投資を始めて、豊かな人生設計に役立ててください。

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