「技の総合芸術」と呼ばれる、煌びやかな金沢仏壇
金沢は知る人ぞ知る真宗王国。1471年に蓮如上人が浄土真宗を広めて以来、この地域に深く根付いた信仰は仏壇の需要を生み、必然的に仏壇作りが盛んに。
加賀藩三代藩主の前田利常が江戸や京都から名匠を呼び寄せ、美術工芸を奨励して以降は飛躍的に技術が向上、金箔や蒔絵、漆、彫刻などで煌びやかに装飾が施された荘厳華麗な仏壇が作られるようになりました。
金沢仏壇の製作工程は大まかに言って7工程。それぞれに専門の職人(木地師・下地師・上塗師・蒔絵師・箔押師・金具師・呂色師)がいて、分業体制で作られます。
そのため、金沢仏壇は“技の総合芸術”と呼ばれ、他に類を見ない高い芸術性を誇ります。
しかしながら近年では住宅事情や生活スタイルの多様化から急速に仏壇の需要が減少。
その傾向に少しでも歯止めをかけ、優れた伝統工芸への理解を深めてもらうために企画されたのがこのプログラムです。
全工程を各職人と一緒に自分の手で製作する世界にたった1つだけのオリジナルの仏壇。
例え小型でシンプルなものであっても仏壇を1つ作るわけなので、完成までには数ヶ月、複数回に渡って金沢に通うことになりますが、伝統工芸に直に触れてみたい方、チャレンジをお待ちしています。
※金沢市より許諾をいただいた写真を投稿しています。
■作ってみまっし!My仏壇
住所:金沢市兼六町1番1号
電話番号:076-262-2020
所要時間:約6ヶ月
体験料金:20万円~、ペット用5万円~
HP:www.ishikawa-densankan.jp/
※データは記事公開時点のものです。