高度な技術を必要とする「加賀友禅」を手軽に体験
加賀御国染の技法「色絵」「色絵紋」から発展した加賀友禅。その起源は500年前に遡り、武家社会の元で保護・育成されてきました。
写実的な草花模様を特徴とし、加賀五彩と呼ばれる藍、臙脂、黄土、草、古代紫を基調とした多彩調で自然美を見事に表現。
ほとんどの工程が手作業で、尚且つ熟練の技が必要なので量産できない加賀友禅ですが、
それゆえ価値が高く、手仕事ならではの趣、温かみが感じられます。
現在では加賀友禅=着物という図式が成り立っていますが、元々は染の技法のことで、暖簾や袱紗、掛け軸なども製作されています。
特にここ数年は着物の需要が年々減少しているため、新商品の開発に力を入れており、加賀友禅の技法を活かした男性用シャツや女性用衣類、ガラスパネルやフロアライトなど様々な分野に進出。より手軽に加賀友禅を楽しめるようになってきました。
総ての工程で高度な技術が必要とされる加賀友禅ですが、体験では俄か友禅作家になりきって実際に彩色することができます。ハンカチに自分の好きな色を塗っていき、僅か1時間で完成。
さらに時間がないという人には「型染め」約20分のコースもあるので、観光の合間の休憩がてら立ち寄ってみてください。
※金沢市より許諾をいただいた写真を投稿しています。
■手描き友禅体験
住所:金沢市小将町8-8
電話番号:076-224-5511
所要時間:約60分
体験料金:2625円
休館日:水曜日
HP:www.kagayuzen.or.jp/
※データは記事公開時点のものです。