フライングディスク・アルティメット/フライングディスクとは

アルティメットならではの文化とルール

全世界での愛好者人口が約6000万人、競技者人口は700万人に達するといわれているフライングディスクという競技の起源や種類を紹介いたします。今回はアルティメットならではの文化とルール。他の競技にはない競技の特徴を簡単にお伝えします。

執筆者:森 友紀

今回は、アルティメットならではのルールや文化についてお話しします。

審判がいないセルフジャッジ制

アルティメットの大きな特徴の1つ「セルフジャッジ制」は文字通り選手自身でジャッジする、つまり審判の役割は選手各自に委ねられるという制度です。私自身、審判がいない競技は経験したことがなかったので当初は戸惑いました。まずはどのような行為が反則なのか? を覚え、次に実際に反則が起こったときにどう対応するのかを覚える必要があります。さらにプレーをしながら、選手1人1人がジャッジをするわけですから、慣れるまでに時間はかかりました。

ただ、今では自分自身だからこそ判断できることがあると感じています。審判がいることで、「神の手」のような曖昧な判断が生まれることもあるのです。セルフジャッジ制を導入した背景は諸説ありますが、私自身はそれをも含めて「究極」のスポーツにチャレンジしているんだと考えています。
セルフジャッジ制

セルフジャッジ制


スピリットサークル

国内外を問わず、試合が終わり相手チームと握手をした後に、全員で円陣を組みます。そして両チームのキャプテン(またはコーチ)が試合が出来た感謝を伝え、お互いを讃えあいます。他のスポーツも試合後に握手やハグはすると思いますが、言葉にして直接交流するのは、アルティメットならではの文化だと思います。

スピリットサークル

スピリットサークル

この「スピリットサークル」、私はアルティメットが誇る文化だと思います。他の競技に広めたいのはもちろん、特に子供達には経験して欲しいですね。なぜなら、自分達のスピリットに従って正々堂々とプレーしたからこそ、お互いを讃え合えることが出来き、試合が終われば同じ競技に取り組んでいる仲間であることを知って欲しいからです。

ダンスで異文化交流!?

世界大会では、様々な異文化交流の機会が設けられています。大会中に開催される「トレーディングナイト」では選手同士のユニフォーム交換が行われます。自分が交換したいと思った国や選手のユニフォームを手に入れるために、選手それぞれが必死です(笑)。2012年に大阪で開かれた世界大会では日本の文化に触れてもらおうと「縁日ナイト」というイベントが開かれ、焼きそばやお好み焼きが選手に振る舞われました。

もちろん試合後にも異文化交流があります。それぞれの国のお土産を渡しあったり、その試合のMVPを選手達で決めたり……。中にはダンスや歌を披露してくれる代表チームもいます。あ、一緒にダンスをすることもありましたね。アルティメットは自分次第で、世界中に友達を作ることだってできます。これも大きな魅力の1つです。
フィンランド代表と

フィンランド代表と


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