フライングディスク・アルティメット/フライングディスクとは

究極のスポーツ、アルティメットとは?

フライングディスク競技の中のアルティメットについて、初心者の方にも分かりやすく伝えます。

執筆者:森 友紀

アルティメット(ultimate) とは

フライングディスク競技の中で、走る・投げる・跳ぶといった様々な能力が要求される”究極”のスポーツであるということから名付けられたアルティメットは、1960年代にアメリカ合衆国のニュージャージー州の高校生によって考案されたといわれています。

コートの大きさは100m×37m(コートの両端から18m以内はエンドゾーンと呼ばれています)、細長いサッカーコートというところでしょうか。(ちなみにサッカーコートは105m×68m)

競技は7人対7人で行われ、味方同士でパス(もちろんフライングディスクを使用)をつないでエンドゾーンを目指します。
エンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となり、得点制(世界ルールは17点先取)で実施されています。
ちなみに、どんな得点の仕方でも1点です。バスケットボールの3ポイントシュートや野球の満塁ホームランは存在しません。

試合の流れですが、ディフェンスのスローオフで試合が開始します。
オフェンスは、ディスクをパスしながら攻めている方向のエンドゾーンを目指します。ディスクを落としたり、インターセプトをされたら即座にターンオーバー(攻守交代)となり、攻撃権が敵チームに移ります。
オフェンスは、攻めている方向のエンドゾーン内でキャッチをすれば得点となります。また、得点が入る度にお互いの攻める方向を入れ替えます。
試合中は、制限回数内で、いつでもタイムアウト(戦略的中断)を取ることが認められています。
ULTIMATEのコート

ULTIMATEのコート



唯一無二の特徴

他の団体スポーツにない唯一無二の特色は、Spirit of the Game(スピリット・オブ・ザ・ゲーム)というスポーツマンシップを最重視するルールに基づき、審判をおかず判定は選手によるセルフジャッジ制が採用されている点です。
選手同士での意見の相違が生じた場合は、当事者による話し合いが行われ、お互いが納得する意見が反則に対する見解となり、試合を進行します。

競技ルールは、選手自身が「どのような行為が反則(相手に危害を加えうる)となるかを熟知し、反則をしない」という前提の上に設けられているため、反則を行った選手への罰則は定められていません。試合上で起こりえる状況を想定し、試合をスムーズに進行させるための方法を示しています。


これからのスポーツ

アルティメットは第2のオリンピック「ワールドゲームズ(IOC後援)」の公式種目に採用されており、日本でもアルティメットをオリンピック正式種目にする為に、様々な活動が行われています。

2011年に日本フライングディスク協会内に日本アルティメット協会が設立され、2012年度の中学校の新学習指導要領に採用されるなど日本全国で注目が集まっています。

アルティメットは年齢問わずいつでも始めることができるスポーツです。もっとアルティメットの事を知りたい方は、日本アルティメット協会の公式ウェブサイト(http://www.japanultimate.jp/)へアクセスしてみてください。
また、Youtubeの専用チャンネル(http://www.youtube.com/user/JapanUltimate)では、大会のハイライトや試合、ルールの解説など、アルティメットの動画が配信されています。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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