審判がいないセルフジャッジ制
アルティメットの大きな特徴の1つ「セルフジャッジ制」は文字通り選手自身でジャッジする、つまり審判の役割は選手各自に委ねられるという制度です。私自身、審判がいない競技は経験したことがなかったので当初は戸惑いました。まずはどのような行為が反則なのか? を覚え、次に実際に反則が起こったときにどう対応するのかを覚える必要があります。さらにプレーをしながら、選手1人1人がジャッジをするわけですから、慣れるまでに時間はかかりました。ただ、今では自分自身だからこそ判断できることがあると感じています。審判がいることで、「神の手」のような曖昧な判断が生まれることもあるのです。セルフジャッジ制を導入した背景は諸説ありますが、私自身はそれをも含めて「究極」のスポーツにチャレンジしているんだと考えています。
セルフジャッジ制
スピリットサークル
国内外を問わず、試合が終わり相手チームと握手をした後に、全員で円陣を組みます。そして両チームのキャプテン(またはコーチ)が試合が出来た感謝を伝え、お互いを讃えあいます。他のスポーツも試合後に握手やハグはすると思いますが、言葉にして直接交流するのは、アルティメットならではの文化だと思います。スピリットサークル
ダンスで異文化交流!?
世界大会では、様々な異文化交流の機会が設けられています。大会中に開催される「トレーディングナイト」では選手同士のユニフォーム交換が行われます。自分が交換したいと思った国や選手のユニフォームを手に入れるために、選手それぞれが必死です(笑)。2012年に大阪で開かれた世界大会では日本の文化に触れてもらおうと「縁日ナイト」というイベントが開かれ、焼きそばやお好み焼きが選手に振る舞われました。もちろん試合後にも異文化交流があります。それぞれの国のお土産を渡しあったり、その試合のMVPを選手達で決めたり……。中にはダンスや歌を披露してくれる代表チームもいます。あ、一緒にダンスをすることもありましたね。アルティメットは自分次第で、世界中に友達を作ることだってできます。これも大きな魅力の1つです。
フィンランド代表と