生命保険/20代・30代・40代 世代別の保険選び

働き盛りの40代男性がかかえるリスクと必要な保障(2ページ目)

生命保険はライフステージでその形が変わってきます。今回は子どものいる40代の家庭ではどのようなリスクに備え、そしてどのような保険が必要なのか、要点を絞ってお伝えします。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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40代の保険のポイント1 : 死亡保障を再検討する

40代はどんな保障に備えるべきか

40代はどんな保障に備えるべきか

超高齢化社会に向かっている現在、年金や退職金で悠々自適に老後を送れるという認識は薄まっているのではないでしょうか。そして死亡保障の考え方をみると、子どもの独立までしか視野に入れていない保障設計をしている人も少なくないようです。子供が独立すれば何とかなるだろうという考え方です。しかし、これでは、これからの超高齢化社会では、残された専業主婦の奥さんの生活が厳しいものになるのは目に見えています。

こうした意味でも40代の今、一家の大黒柱の必要補償額を今一度見直す必要があるでしょう。もちろん、今まで何も考えずに何となく加入していた人は、本当の意味で何のために生命保険に加入するかを考えるチャンスです。

40代の保険のポイント2 : 医療保障を再検討する

現在、病気にかかって保険金が受け取れる保険は、医療保険、がん保険、特定疾病(3大疾病)保険となります。けがの場合はこれらの保険でももちろんカバーされますが、他にけがのみを保障する傷害保険があります。怪我のみの保険は入院していなくても通院のみもカバーするのが特徴です。病気を対象とした医療系の保障は原則、入院、通院、手術、特定の病気にかかったと診断されることが前提で、保険金が支払われます。病気の保障で通院給付金を受け取るには、必ず入院が前提になります。

現在の医療保険の主流は入院1日目からの給付です。過去の保険は最初の4日間は免責、すなわち保険金が4日目までは支払われないタイプが主流でした。また、平均入院日数の短縮に伴い、ほとんどの保険会社が1回の入院限度日数を60日に設定しています。以前は入院限度日数が120日から1000日などの期間の長いものが多かったために、保険料が今よりも高くなっていました。統計では平均日数が36.5日、入院患者の半数は8日以内に退院し、8割は24日以内に退院するそうです。

そしてもう1つ、過去の保険と異なる点は先進医療特約でしょう。賛否はありますが、厚生労働省が認めた先進医療、これは健康保険の3割負担から外れてしま います。300万円という高額な治療もあるそうです。この特約はこうした高額治療にも対応する保険金が支払われます。もし、大きな病気にかかり先進医療で治る可能性があるとしたら……そんなとき1つの選択肢として先進医療を選ぶことができる保障です。 これが、過去の保険にはありませんでした。

この記事を読んで、現在加入中の保険について、ご自身の加入している医療保険や特約が希望に沿ったものかどうかを判断し、必要に応じて見直してはいかがでしょうか。
(ガイド記事「40代男性に必要な死亡保障・医療保障の考え方」を参照ください。)

いつ保険を見直すか?今です!

冗談ではなく、40代(実際にどの世代でもですが)の人が生命保険、医療保険を見直すとしたら今、この時しかありません。健康状態はもちろんのこと、子どもが大きくなり、教育費の負担が急激に膨らむのも40代です。すでに自宅を購入されている場合は住宅ローンの負担も大きいでしょう。ガイドも今年46歳。誰よりも40代の危うさを感じています。納得の行く資産形成、保障プランで老後を迎えるには、今見直すしかありません。この記事が参考になれば幸いです。


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