食器・カトラリー/食器・カトラリーの活用術

1枚を選ぶなら守備範囲の広い粉引き皿

和・洋、様々な食器がある中で、日常使いに大活躍の1枚を選ぶとしたら迷わず、粉引きのお皿です。合わせる食器も盛る料理も使う人も選ばない器だと日々使いながら感じています。

江口 恵子

執筆者:江口 恵子

家事ガイド

夏も涼しげ、年中使えて使い勝手の良い器

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少し深さのある浅鉢のような形

前回に引き続き、季節と食器の関係についてお話をさせて頂きますね。前回は器と食器の衣替えの話をしました。ガラスや竹素材、薄い色や藍染めの食器が暑い季節に使いたい食器です。そして、やっぱり白い食器も、暑い季節に使いたくなる器の1つです。

でも、白と言ってもすごく沢山の種類がありますよね。色みや風合い、素材も様々。洋食器と和食器、でも全然違う表情になりますよね。当りハズレがあまりなくて失敗も少ないのは、シンプルな白。いわゆるカフェっぽい白いプレートやボールかもしれません。実際私もいくつも持っています。
 
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小鉢や飯椀も使いやすい

ただ、カフェ風の食器って何を盛ってもカフェ風にしかならない……。いわゆるワンプレートや小さな食器をオンして使うとかならもってこいなので、私もよく使うのですが、お惣菜的な物や和食となると少し盛り付けにテクニックが必要でなかなかピタッときまりません。

汁気がある物もちょっと難しいですよね。

そこで、私がおススメするのは同じ白でも、和食器の『粉引き』と言われるもの。シンプルで大人っぽく、程良い風合いなのでお料理も人も選ばない気がします。

まずは1枚!『粉引き』の器を購入するなら??

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脚付きタイプは変化が出て楽しい

平らなお皿よりも、少し深さがあるタイプが使いやすいと思います。サラダ、パスタ、煮物、混ぜご飯……何を盛りつけても絵になるから不思議。お料理もですが、誰が盛り付けてもそれなりにカッコよく見えるという点からも、この「少し深い」という点が結構重要。

初めの1枚は平皿ではなく少し深さのあるものを!!

この『粉引き』の器の嬉しいところは、和食器なのに、洋食器やガラスやスチールなどのモダンな器との相性だって良いというところ。ほっこりした和風のセッティングにもちょっとオシャレにモダンなセティングにも、合わせる相手によって色んな表情になるんですよね。

暑い時期に使いたい白い器という事で今回ご紹介していますが、粉引きの器は
年中使えるのも嬉しいところです。ガラスや薄い色、ブルー系の器と合わせれば涼しげになるし、黒やこげ茶など濃い色の物や木、ウールなどの素材と一緒にセッティングすると暖かいテーブルへと変身します。ホント、出番が多い食器なんです。

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2枚目以降はこんなプレートも有り

唯一、欠点と言えば、土と釉薬の密着具合が弱いのと、土のや釉薬の特性とで、少々もろくて欠けやすい点と水分も染みやすいので汚れも付きやすい点。でも、使う前に水かぬるま湯を張って、吸水させてから乾いたクロスで拭いてお料理を盛れば汚れは付きにくくなります。

私は使い続けることで、この汚れやシミが味わいとなって全体の色も変化して良い風合いになっていくのも楽しみのひとつだったりします

まずは1枚、

・粉引きの白
・直径20~25センチ
・少し深さのあるもの
を探してみて下さい。

私が好きな粉引きの器が見つかるお店
ファーマーズテーブル
クヌルプエーワン (現在移転準備中でネットショップのみ、残念ながら和食器は出てませんが、路面店がリニューアルオープンしたらぜひ!)

※粉引き(こびき)とは本来の土の上に白土を掛ける技法で、主に朝鮮半島経由で日本に伝えられました。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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