配列の使いどころ
さてでも、ここまでのプログラムのように個別に配列に値を代入してると、あまり配列を使うメリットがありませんね。どんな時に配列を使えばいいのでしょうか?配列の並べ替えを行う
配列の一つの使いどころは、配列に代入した値を「並べ替える」という魔法が使える点です。下記のサンプルプログラムを見て下さい。# Perl の配列の扱いを覚えるためのプログラム # 配列で使える便利な機能を使う: sort use strict; use warnings; use utf8; binmode STDOUT, 'encoding(utf8)'; #Windows の場合は utf8 -> cp932 my @hairetu; $hairetu[0] = 'たろう'; $hairetu[1] = 'はなこ'; $hairetu[2] = 'じろう'; print "sort 前: $hairetu[0],$hairetu[1],$hairetu[2]\n"; #並べ替えの魔法、sort !出力は以下のようになります。50音順に並べ替えされていますね(※1)。
@hairetu = sort @hairetu; print "sort 後: $hairetu[0],$hairetu[1],$hairetu[2]\n";
sort 前: たろう,はなこ,じろう sort 後: じろう,たろう,はなこ※1 実際は、「文字コードの順に」並べ替えが行われています。
配列の各要素で処理を繰り返す
配列のもう使いどころは、一つの配列に代入された値全てについて、同じ処理を簡単に行える点です。例えば先のサンプルプログラムでは
print "sort 前: $hairetu[0],$hairetu[1],$hairetu[2]\n";と書いていました。
配列の要素数が3つならこれで構いませんが、50個にもなったらいちいち $hairetu[3],$hairetu[4],... $hairetu[49] と書いていくのは面倒ですよね。
配列の場合、実はもう少し楽な書き方が可能です。
# Perl の配列の扱いを覚えるためのプログラム #「for 文」を使って楽をする use strict; use warnings; use utf8; binmode STDOUT, 'encoding(utf8)'; #Windows の場合は utf8 -> cp932 my @hairetu; $hairetu[0] = 'たろう'; $hairetu[1] = 'はなこ'; $hairetu[2] = 'じろう'; print "sort 前: "; for my $youso (@hairetu){このプログラムの出力は以下の通りです。
print "$youso,";
} print "\n"; #並べ替えの魔法、sort ! @hairetu = sort @hairetu; print "sort 後: "; for my $youso (@hairetu){
print "$youso,";
} print "\n";
sort 前: たろう,はなこ,じろう, sort 後: じろう,たろう,はなこ,毎回 $hairetu[0],$hairetu[1],... と書いていませんが、配列の内容が出力できていますね。
この書き方を「for 文」と呼びます。
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