成熟した日本発祥のSUPER GT

SUPER GTの2013年シーズンが面白過ぎる。執筆時点で既に岡山国際サーキットと富士スピードウェイでの2戦が終了したが、今年のSUPER GTは全く退屈することが無いドラマティックなレース展開になっており、観戦するファンに高い満足感を与えている。
岡山国際サーキット

SUPER GT開幕戦・岡山のスタートシーン 【写真:SUPER GT】


1994年に全日本GT選手権としてスタートした日本のGT選手権「SUPER GT」。今年で20周年を迎え、この10年で国内では常に多くの観客を動員する人気レースイベントに成長。今やモータースポーツを扱う雑誌等には必ず登場し、F1をも凌駕する人気ぶりになっている。選手たちのメディア出演やイベントへの参加もここ5年で急激に増え、SUPER GTのステータス、知名度の上昇は留まる所をしらない。

その人気のさらなる追い風になりそうなのが、今年のレースの面白さだ。来年、2014年からは花形であるGT500クラスの車両レギュレーションが大幅に変更されることもあり、現行規定下のGT500は最後の1年になる。

シーズンが進むに連れて激しさを増すであろう今年のSUPER GTは絶対に眼に焼き付けておきたい。


GT500クラスの接近戦が凄い!

SUPER GTは出力およそ500馬力のGT500クラスと、300馬力のGT300クラスが混走するのが最大の特徴だ。全日本GT選手権発足当時はGT1、GT2と分けられており、元々はスポーツカーをチューニングして走らせたいプライベートチームのための選手権だったが、国内自動車メーカーがワークス体制を敷いて参戦すると、その競争は徐々にエスカレート。現在もその流れを踏襲し、GT500クラスに自動車メーカーのワークスマシン、GT300クラスにプライベートチームのマシンと、2つのクラスで棲み分けが行われている。
GT500

GT500クラス 【写真提供:SUPER GT】



LEXUS(トヨタ)、ニッサン、ホンダの3大メーカーワークスが集うGT500クラスではかつて開発競争がエスカレートし、政治力も伴った一触即発の交戦状態になっていた時代があった。しかし、現在ではSUPER GTを統括するGTAがレギュレーションを整備し、リーマンショック後の各メーカーの予算削減も少なからず影響し、「過激な競争」から「差の少ない大接戦」へと様相が変化している。レース本番での大接戦はファンを喜ばせる要素であり、ドライバーもメカニックもその仕事ぶりがクローズアップされやすくなる。そう言う意味でも今のGT500クラスの接戦ぶりはこの20年で一番の面白さといえよう。

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