おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にバリアフリードライブ旅にGO!
急速に高齢化社会となりつつある日本では、昨今、新バリアフリー法をはじめとする法整備も進み、公共の施設や国立公園内にある観光地などを中心に、バリアフリー設備が充実してきました。バリアフリーとは、簡単に言えば「段差がなく、スペースが広いなど、車いすでも利用しやすい設備や道路」ということです。とくに、NEXCOが管理する高速道路のサービスエリア、パーキングエリアでは、ほぼすべての施設に身障者用駐車スペース、身障者用トイレを備えているので、バリアフリーのトイレ探しに奔走する必要もありません。
足腰が弱くなり、長時間の歩行が困難なお年寄りも車いすがあれば可愛いお孫さんと一緒に、旅行も楽しむことができるでしょう。高齢になると何かと出不精になり気分も沈みがちですが、クルマ+車いす+バリアフリー設備を利用して、どんどん外に連れ出してあげましょう!
どんな移動手段がお勧め?
階段の多い駅では専用の装置を使って車いすで移動します。かなり怖そう?
新幹線や特急列車など、鉄道のバリアフリー化はまだ十分とは言えません。駅ではそれなりの対応をしてくれますが事前の予約が必要ですし、駅は階段が多く、エレベータのない駅もたくさんあります。列車とホームの間に段差や隙間が大きく開いている場合もあり注意が必要です。
足腰の弱いお年寄りに優しい車とは?
まず、考えるポイントは、お年寄りが乗り降りしやすいか? ということ。車いすを積む場合は荷室のスペースや形状も気になります。さらに、シートベルトについても要チェックです。車いすの積載を考えると荷室高に余裕のあるミニバンやSUVが良いのですが、日産エルグランドやトヨタアルファードなどのワンボックス系ミニバンはフロア高も高めです(地面から最初に足を乗せる車内の床までの高さ=フロア高が45センチ程度)。小柄で足腰の弱いお年寄りにとって、足を高く上げて乗り込むのはかなりつらいもの。そこで、フロア高は40センチ以下のホンダステップワゴンや、日産セレナ、ミニバンの中でもステーションワゴンタイプのトヨタ・プリウスα、マツダ・プレマシー、さらにセダン並みの乗降性を有するホンダオデッセイなどがおすすめです。
アシストグリップを上手に使えば、より安全に乗り降りできます
ヘッドレストの支柱に取り付けて使う汎用タイプのアシストグリップも便利