しつけと罰の違い
今、子どもの虐待が後を絶ちません。「しつけのつもりでやった」と言う親の言い分に、毎度のことながら憤りを感じずにいられません。本来、しつけと罰とは、全く別のもの。- しつけとは、社会で必要とされる力をていねいに教えていくこと
- 罰とは、力ずくで言うことを聞かせること
しつけと罰は正反対のことを子どもに伝えている
知らずに送っている裏メッセージに注意!
そして、その子は学んだ行動を他の子ども達に対して使うようになります。なぜなら、それが、その子が知っている問題解決法だからです。
つまり、何か問題が発生したときに:
- 親が子どもをたたく、殴るなど、「力」で問題を解決していると、子どもも何か困ったときは「力」で解決すればいいと学んでいきます。
- 逆に、親がいい見本を示して子どもに問題解決の方法を教えれば、子どもはそれをお手本としてまねしていくようになります。
でも、実は本当に大事なのは、その場の解決以上に、それによって子どもが何を学んだか、ということ。親は自分の取った行動が、子どもにどんな裏メッセージを送ったかを気にかけていく必要があるのです。
遠回りでも、じっくりと時間をかけると子どもの心は動く
簡単に言うと、- しつけとは、親がいい見本を示すこと
- 罰とは、親が悪い見本を示すこと
それは、ちょっと遠回りに思える道のりかもしれません。でも、じっくりと我が子に向き合ってあげられるのは親だからこそ。時間はかかっても、のちに、必ずその子の心の成長となって返ってきます。