5月になったところで春ドラマの現状を中心にまとめてみましょう。

グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の4月24日~4月30日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか、またはつまらなかったかを示すはずです。
視聴率グラフ

                          視聴率グラフ


科学技術で解決

トップは独走で『ガリレオ』。前作の実績と福山雅治の人気を考えると納得の結果です。「事件が大したことない」という意見もありますが、それは前作を見返してもそう変わらないレベル。『ガリレオ』のキモはトリックよりも掛け合いの妙で、柴咲コウと吉高由里子の違いに慣れるかどうかが評価の分かれ目でしょう。

春ドラマは科学・技術を事件解決に活かすドラマが目立ちます。『お天気お姉さん』は気象学。このグラフでは低迷していますが、これは最新回が4月26日、三連休前の23時放送ということの影響でしょう。それまでの二回はもっとよく、武井咲に無愛想キャラがうまくはまってます。

またNHK・BSプレミアム金曜20時のBS時代劇『妻は、くの一』の主人公・雙星彦馬(市川染五郎)は天文おたく。その知識を活かして江戸のさまざまな事件・謎を解明していきます。

なぜ科学技術で謎を解決するドラマが目立つのか?

原発事故により科学技術に対する信頼が揺らいだことの反動でしょうか。『ガリレオ』初回の「幻惑す-まどわす-」で新興宗教の教祖・連崎至光(大沢たかお)と科学技術の存在意義についての応酬があったのは、そんな背景があったように思います。


最初はいいが

好調な科学推理ものに対し、イマイチなのが刑事もの。テレビ朝日系刑事ドラマの『遺留捜査』と『ダブルス』は共に初回は14、5%台とスタートダッシュを決めたのですが、その後が冴えず下落度がワースト1、2に。

一話完結でとっつきはいいのですが、見て内容がそれほどでなければ、逆に次は見なくてもいい、と逆効果になっています。

テレビ朝日系刑事ドラマはもう一つ、『刑事110キロ』がこの時点ではまだ初回しか放送されていない暫定ポジションですが好調。二話はどうなるでしょうか?

主演・石塚英彦のデブキャラを「デブは人がいいように見える」など捜査に(ムリヤリ?)いかすストーリーはなかなかおもしろく、今後も期待できそうです。

次は「現在の教育問題