進化した3Dムーブアイは、洗濯物の乾き具合をシビアにチェック
温度センサー・湿度センサーに加え、赤外線センサー「3Dムーブアイ」で濡れた衣類を見分けているのが独自の技術。スイッチを入れるとルーバー部分にある目玉のようなセンサーが、上下160°左右100°の範囲で動き、その範囲を【23×23=529エリア】に分割し1マス毎にセンシングします。洗濯物の乾き具合を見極めるカラクリは「物質は赤外線を放射する」という原則を利用したもの。洗濯物から放射される赤外線をムーブアイがキャッチし、洗濯物の位置を判断するのです。 このように、洗濯物を直接見ているのが三菱のスゴイところ。洗濯物の温度を直接検知し「衣類の温度が室温より低ければ濡れている、室温以上になれば乾いている」と判断ができるという訳です。
衣類の乾き具合を見極める機能がある除湿機は他にもありますが、部屋の温度と湿度を検知し「この温度でこの湿度なら乾いている状態だろう……」という予測値で判断しているのが一般的です。この方法に比べると、直接洗濯物の表面温度を感知しているムーブアイがよりシビアな判断をしていると言えるでしょう。
狙い撃ちできる送風でさらに効率UP
独自のセンサー技術でしっかり見極めることができることに加え、狙った所に風を当てることができるのも注目ポイント。「3次元広角狙えルーバー」は、一直線に狙った衣類へ風を送ることができるのが自慢です。説明会会場では、目視できるようにドライアイスを使って、その気流を見せてくれました。以前のモデルと比べて、確かに風が一直線に進んでする様子がハッキリ分かりました。
さらにムダな送風をカットする制御技術も進化!例えば、右上と左下に濡れた衣類が残っていた場合、それらふたつをカバーする範囲に送風をしていたのに対し、新モデルは、洗濯物のみに送風をし、余分な部分はカットする動きができるのです。このような動きで、さらに送風のムダを軽減しています。
洗濯物の状態を正確に見極めるセンシング技術、見極めた部分に確実に風を送れる送風技術、さらに余計な所に送風しないムダの無い動きなど、使われている技術を解説してもらい、何とも理論派の除湿機だなぁ~と感心したガイドです。