部屋の湿気対策に効果大、100%自然素材の塗り壁リフォーム
床に比べて壁の面積は意外と大きいもの。例えば8畳の部屋の場合、床面積は約13平方メートルなのに対し、壁の面積は約28平方メートルもあります。それだけの大きな面積に囲まれているのですから、壁に何を使うかで部屋の環境は大きく左右されます。そこで注目したいのが、湿気対策に有効な自然素材の塗り壁です。
漆喰や珪藻土などの自然素材は、多孔質と呼ばれる小さな穴がたくさん開いている構造をしているので、その穴が湿気を吸ったり吐いたりすることで、部屋の湿度を快適に保つ機能を持っています。ガイドYuuも実際に体験しましたが、夏はサラサラ、冬はしっとり、とても快適に過ごすことができました。
湿気対策に効果大な自然素材のシラスを使った100%自然素材の塗り壁。まずは寝室に使うのがお勧め(白洲リフォーム/高千穂シラス)
上の写真は、砂の様な粒子シラスを使った、100%自然素材のリフォーム用塗り壁です。シラスとは、シラス台地の名称でお馴染みの、火山の噴出物から生まれた土です。
シラスの塗り壁は、部屋の湿度が上がると余分な湿気を吸収し、湿度が下がると今度は湿気を放出します。つまり梅雨時の湿気対策はもちろん、冬の乾燥対策にも効果的。四季を通じて室内が快適に保たれます。
またペットやタバコ臭などの気になる家の臭いを防ぎ、他の建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する機能もあるなど、健康的で気持ちのいい部屋になります。
何より、ビニールクロスとはひと味違う、ナチュラルで豊かな風合いが、インテリア性を格段にアップ!シンプルな仕上がりで、あらゆるテイストに似合う、万能の壁材です。
ビニールクロスを剥がさず、壁紙の上から簡単に塗り壁リフォームが可能
さて塗り壁のリフォームと言うと、今までは、既存の壁を剥がし、下地板を平滑に整え、何度も塗り重ねるなど、手間と費用が掛かっていました。しかし最近はビニールクロスの上から直接塗ることができる製品が増えています。ビニールクロスを剥がさず、壁紙の上から簡単に塗り壁リフォームが可能(白洲リフォーム/高千穂シラス)
上の写真のシラス壁は、ビニールクロスを剥がさず、壁紙の上から簡単に塗り壁リフォームが可能です。工事方法は、まずビニールクロスの上にシーラーを2回塗り、材料をヘラやローラー、コテを使って塗り付け。塗り厚は1.3mmで、仕上げにパターン付けを行います。
様々なパターンを付けることができる。塗り壁ならではの本物の高級感がある(白洲リフォーム/高千穂シラス)
塗り壁の魅力は、このパターン付けにあります。フラットな感じで仕上げれば、シンプルでモダンな雰囲気に、少しカラーを付けて立体的に仕上げれば、重厚感があるヨーロッパ調の仕上がりに。様々なバリエーションが楽しめますので、作りたいイメージに合わせて選びましょう。
自然素材の塗り壁は、まずは寝室に使うのがお勧め
意外なところでは、洗濯物の部屋干しが乾きやすくなる効果も。
また湿度をコントロールしてくれるということは、壁面の結露を抑えて、カビやダニの発生を減らす効果も期待できるということ。意外なところでは、洗濯物の部屋干しが乾きやすくなるという効果もあります。
自然素材はまるで生きているように、湿気を吸ったり吐いたり、伸び縮みをしたりしています。壁紙の上から塗れる手軽な塗り壁リフォームで、毎日を快適に健康に過ごしましょう。
家の中には、見えないところで育っているカビもあり、湿気が多い家は要注意です。住まいのカビをチェックするポイントを下記で詳しくご紹介しています。あわせてご覧下さい。
壁の一部に貼るだけで、室内の湿気や臭いを防ぐタイルもあります。こちらも壁紙の上から貼ってOK。詳細は下記でご紹介していますのでご覧になってみて下さい。
【関連記事】
Copyright(c)2016 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.