初めてのゆび織りストール! 織機を使わない手織り
ゆび織りストールの作り方
手織りに興味を持ったならまず手始めに、家の中にあるもので気軽にできるゆび織りをしてみましょう。
織り機を使わないゆび織りのストール
手織りは、たて糸とよこ糸の組み合わせで成り立っていますが、ゆび織りの場合はたて糸をそのまま、よこ糸として利用します。
ゆび織りストールの道具と材料
【織りの道具】
家にあるものを使って
●編み棒(固い棒状のものであれば定規などでもOK)
●ビニールひも(1mくらい・麻ひもなどでもOK)
●ペットボトル(重石として。水の入った状態。本でもOK)
●ほつれ止めの糸(ビニールひもでもOK)
【材料:糸】
2mの糸を8本用意します
●長さ2mの糸を8本
(ここでは幅1~2cmくらいのチューブ状の糸を使います。)
手芸店でゆび編み用の太い糸をいろいろ扱っているので、お好きなものを選びましょう。
太いとその分早く織り進みます。もし結び目があった場合太い糸は目立つので、その部分を避けましょう。
ゆび織りストールの作り方
【1】糸の準備
糸の準備をします
2mの長さで8本用意した糸を、2本ずつ、糸の片端で端から10cmくらいのところで軽く結びます。
【2】織りはじめの準備
糸を道具にセットします
棒の両端にビニールひもを結びつけ、ひも部分におもしのペットボトルを乗せます。
先ほど結んだ糸の結び目を棒の上にして棒に渡します。
【3】ほつれ止め 1
とても大切なほつれ止め
仕上げるまでほどけないように、まずはほつれ止めです。
2本1組の糸のうち、棒の下の糸を上の糸の右側から拾います。その間にほつれ止めの糸を通します。
【4】ほつれ止め 2
2段目のほつれ止め
次に逆の糸を拾って、その間にほつれ止めの糸を通します。
2段のほつれ止めの糸の両端を軽く縛って、織りはじめの準備ができました。
【5】1段目の織り
左端の糸をよこ糸に
常に一番左端の糸がよこ糸になります。棒の下の糸を拾い、開くように持ち上げ、その間に左端の糸をよこ糸として通します。通した糸はそのまま右側におきます。
◇ワンポイント!◇
下の糸を持ち上げることによって、前の段のよこ糸(ここではほつれ止めの糸)を打ち込むことになります。この作業は糸を拾ったら毎回します。
【6】2段目
1段目と2段目がよこ糸に
2段目のよこ糸(1)を用意し、先ほどと逆の糸を拾い、少し持ち上げ、その間に2段目のよこ糸を通します。
【7】よこ糸1本をおろす
1段目の糸をたて糸におろす
右側に2本よこ糸がたまったら、1段目の糸(1)を2段の糸(2)の上を渡ってたて糸におろします。
◇ワンポイント!◇
3段目以降も、必ず左端の糸がよこ糸になり、右側へ通します。
よこ糸が2本、右側へ通ったら、1本目のよこ糸は手元におろして、またたて糸にするの繰り返しです。
【8】織り
糸端の近くまで織り進めます
ある程度織り進めたら、重しの位置をずらして逆の糸端の近くまで織り進みます。
そのまま織り進み、逆の糸端の近くまで来ました。
◇ワンポイント!◇
織り地部分が多くなってきたら織り布を奥にすすめてペットボトルの位置をずらします。こうすればいつも同じところに座ったままちょうど良い位置で長い布も織り進めることができます。
【9】最後のよこ糸で束ねる
最後のよこ糸でまとめます
最後のよこ糸を糸全体の下に渡し、ぐるっと回して同じ糸の中に糸端を入れます。
糸端をぎゅっと絞めて結び、はさみで糸端を切りそろえます。
【10】織り始めの始末
ほつれ糸を取り、まとめます
棒とビニールひもを外し、糸端を手前に向けてペットボトルを乗せ、ほつれ止めの糸を除き、結び目をほどきます。
右端の糸で先ほどと同じ要領で束ねましょう。
【11】完成!
ゆび織りストールの完成!
織り終わりと同じ長さに切りそろえたら完成!です。
1玉で、多分1時間くらいで、こんなかわいいストールが出来上がりました。
織り地のアップ
たて糸とよこ糸からなる平織りのストールです。
ふんわりとした仕上がりのゆび織り
カラーアレンジ編
複数色の組み合わせ
色の組み合わせで斜めの柄に
プロセスは一色で織りましたが、何色かの糸を使うと斜めに流れる縞模様のストールになります。
織り地拡大
複数色の組み合わせ
色の組み合わせや素材で仕上がりの表情もさまざまにできて楽しいですね。
参考書籍:NHKテキスト
「すてきにハンドメイド」2013年2月号
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