芝生を楽しみたい……芝生を鉢植えで育てる!
庭がなくても、芝生を楽しめる?!
そこで今回はインドアで、そして卓上で芝生を育てて楽しむ方法をご紹介します!
憧れのグリーンクッション
仕事柄ガーデニング関連のイベントに出かけることが多いのですが、そういった会場で時折、座面に芝生が敷かれた椅子やソファを見かけることがあります。造園資材として芝が身近にあると、こういったものも作れるのか……と感心したものです。いつか自分でも試してみたいとは思っていましたが、普通ホームセンターなどで売られているのは10枚一組の切芝や1m当たり幾らのロール芝など。50センチ四方とか、少量単位ではなかなか売られていないものです。ならば……と、張り芝は諦めて、種まきで挑戦してみることにしました。
芝生の種をまこう!
いきなりグリーンソファはハードルが高いので、まずは卓上サイズで挑戦です。準備したのは西洋芝の種と適当な鉢、鉢底ネット、底石、そして培養土といたってシンプルです。
芝の種は今回使用が少量なので、アタリヤ農園の100ml入りの小袋を購入。これで約0.5坪分ほど、種まきができるそうです。
鉢はプラスチックの浅鉢と、陶器のコーヒードリッパーを使ってみました。 浅鉢には鉢底ネットを敷き、底石代わりに十和田砂を敷きました。これは通常の小粒鉢底石や富士砂、桐生砂など入手しやすいもので構いません。 鉢底石の上に培養土(もちろん芝用の専用土でもOK)を入れたら、潅水して土を湿らせておきます。そこに、芝の種をまんべんなくまきます。
軽く覆土をして、土と種が密着するように、小さめの鉢受け皿などを使って、軽く圧着します。あとは、乾燥させてしまわないよう、留意して管理します。水やりには、観葉植物などによく使う「つる首スポイトボトル」が重宝します。
芝生が発芽!
チョボチョボと芽が出はじめた
画像は、種まきから9日目の状態です。ドリッパーにまいたもののほうが密度が濃く、浅鉢の方は種まきにばらつきがあったのか、ややまばらでした。その代わり、草丈は浅鉢のほうが長く伸びています。
芝生の刈り込み
発芽自体に数日のばらつきがあるため、その後芝生は少しずつ密度が濃くなっていきました。種まき後2週間で、草丈は早くも5センチほどになりました。そこで、一回目の 刈り込みを行いました。
長めの葉を指でつまんで、鋏でチョキチョキ……これはちょっと、理美容師にでもなって散髪している気分で楽しいです!
今後の管理
画像は、陶器のドリッパーにまいた方の芝生です。良い感じに育ってきたので、星の王子さまのピックを挿してみました。インテリアグリーンとして、なかなかではないでしょうか。室内管理の芝生は、絹糸のように柔らかで、見ても触れても癒されます。ただし、踏圧もないので、草丈の伸びは予想以上に早いです。したがって、コマメな刈り込みが必要になります。
底穴を開けたブリキのジョーロにも植えてみた
寒地型の西洋芝は夏の暑さに弱い性質ですが、室内では直射日光に当たることもなく、人間に合わせてエアコンディショニングしていると思われますので、特に問題はないでしょう。管理的には、芝生というより観葉植物に近い感覚ですね。
室内で楽しむ芝生、いかがでしたか?この方法を応用すれば、グリーンクッションの椅子も夢ではないはずです! きれいに刈り込むも良し、思いっきりラフにするも良し、モヒカンなど芝生で斬新なスタイルを試してみるのも面白いと思いますよ!
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