配当で企業の利益還元を享受する
株式投資の基本のひとつに、地味ながら世の中の縁の下の力持ち的存在で、縁の下の力持ち的な企業に注目を
企業は利益の一部を配当として株主に還元します。この配当は企業によって方針が異なり、利益に応じて毎年増減するケースが一般的ですが、なかには大幅増益でも内部留保にし、配当はある程度一定金額に抑えたり、減益にも関わらず配当を出すケースもあります。
「B to B型企業(企業間取引主体の会社)に多く見られるのですが、あまり消費者に会社名を知られていないために地味、株価も派手な動き方ではない会社が、意外と高配当を出し続けている例が少なくありません。派手な株価展開を期待する投資家には魅力薄かもしれませんが、商品開発力があり、業界トップクラスのシェアを占めている銘柄が多く、狙い目です」(株式評論家・木村佳子さん)
成長性+「高配当」のオススメ銘柄
「代表的な銘柄に、田辺三菱製薬(東証1・4508)があります。株価は1370~90円台で推移しています。2単元200株購入しても投資額は30万円以内で収まります。配当は1株40円。2単元なら年間配当8000円がもらえるわけで、4年間配当が変わらなければ、3万2000円もらえるわけです。仮に5年後、2単元売って27万円回収できればトントン。5年以内に投下資金以上に株価が上がれば売ればいいですよね。その考え方でなら、株価上昇を粘り強く待てるのではないでしょうか」(木村さん)以下、木村さんのオススメ銘柄を一覧にまとめました。
次のページでは長く付き合える株主優待銘柄を紹介します
監修/木村佳子(株式評論家) 取材・文/伊藤加奈子
イラスト/武曽 宏幸 パネルデザイン/引間良基