投資のお財布をもっておく

株を買ったからといって、ずっと市場に参加していなくてもいいのです。今は上
全力買いをせずに、チャンスがきたら投資ができるように資金の確保を

全力買いをせずに、チャンスがきたら投資ができるように資金の確保を

げ相場なので、全力で株式投資!と意気込んでいる人も多いのですが、「こういう状況だからこそ、売ることも経験しておくべき」と株式評論家の木村佳子さんは言います。

「マーケットと仲良く付き合うには、相場に夢中になって資金を次々とつぎ込んでしまうのではなく、自分で仕掛けて釣りをするスタイルが理想です。魚がいる池に出会い、今なら勝てる=魚が釣れる=タイミングが来たときに、さっと餌=資金を投入して、釣りをして、状況が悪くなったらいったん撤収というような状態がいいですね。投資で、負けにこだわるとしつこくなります。しつこい=諦めが悪いと本格的な下げ相場で大損します。なので、チャンス到来というときにいつでも新規投資ができるよう、元手を確保することを優先しましょう」(木村さん)

潤沢な資金があるのなら別ですが、限られた投資資金であれば、保有銘柄の調子を確認しながら、買った株を適度に利益確保で売ったり、釣り=投資そのものをお休みすることも必要です。買った株が値下がりしても嫌いにならなければ保有を続けるのも手ですが、一度「売って」資金を待機させ、次のチャンスを待つことも大切な投資行動といえます。

出来高は「売買が成立した株数の合計」

個別銘柄のチャートを確認するときに、必ず見ておきたいのが「出来高(売買高)」。これは1日のなかで売買が成立した株数の合計(売り⇒買い成立で1カウント)、活発に取引が行われた場合は出来高が多くなり、売買の不成立が多かったり、市場の人気が少ないと出来高は少なくなります。

出来高が多ければ「買い」ということも言えますが、一方で「売り」攻勢がかかっているときにも出来高は多くなります。出来高が増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかとともに、その理由を見極める必要があります。

一般的には、株価が下落した後に株価が下げ止まって出来高が増加し始めれば、株価が押し上げられる傾向にあり、株価が高値圏にあって株価が上げ止まって出来高が多ければ、株価が下落する傾向にあります。株価の動きとあわせてチェックしましょう。

チェックしたい3つのポイント

チェックしたい3つのポイント


少なくとも移動平均線で調子を確認

もうひとつ、最低限チェックしたいのが「移動平均線」。一定期間の株価の平均値を線につなげたもので、短期と長期の2本、ないしは短・中・長の3本で示されていることが多く、その状態から株価のトレンドをつかみます。

ちなみに、上にいた短期線が中~長期線を目指して下に突き抜けた状態を「デッドクロス」といいます。短期間に株価が高くなり過ぎて利益確定の売りなどが出たなど、何らかの理由で強い売りが出た状態を表します。デッドクロスが高値圏で出ると、大きく下落することがあります。

下にいた短期線が中~長期線を上に突き抜けた状態を「ゴールデンクロス」といいます。短期間にその銘柄に対して強い買いが入った状態を示します。「ゴールデンクロス」した銘柄には自分の知らない「買い材料」があるのかもしれないということで追従の買いが起こることがあります。そうした投資行動からさらに株価上昇に勢いが出るケースも少なくありません。

ベテラン投資家は、こうしたクロスが出てからでは遅いということで、日々の株価の上げ下げから将来、どっちの「クロス」が出そうか観察します。
初心者は難しく考えずに移動平均線と株価がどういう状態の時に売買するのがベストか、株価チャートで後から確認スタイルで見慣れることころから始めましょう。次第にどんなパターンの時に買えばうまくいくかわかるようになるでしょう。

次のページからは注目すべき銘柄の探し方を解説します

監修/木村佳子(株式評論家) 取材・文/伊藤加奈子  
イラスト/武曽 宏幸 パネルデザイン/引間良基

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。