本を持って旅をしたい人向けにおすすめ!「i読書 - 青空文庫リーダー」
旅行に行くときにカバンにいれるもののひとつに、本があります。内容はその時の気分によりけりで、旅先でちょっと時間があるときに読みたいものであったり、なにか行き先に関係のあるような読み物であったりします。
身軽に旅のできる人に憧れますが、私はついつい何かと本を持って行ってしまい、荷物が重くなってしまうこともしばしば……。とはいえ、本を持っていかないというのも落ち着かず、できそうにありません。
そこで、そんな活字中毒気味な人にとっては便利なのが、この「i読書 - 青空文庫リーダー」です。
既にご存じの方も多いでしょうが、「青空文庫」は日本国内での版権の切れた文学作品をネット上で公開しているサイトです。このアプリは、この「青空文庫」で公開されている作品がiPhone/iPod上で閲覧できるアプリです。
iPhoneの画面は本を読むにはやや小さめではありますが、実際には読みづらさはあまり感じません。何といっても、携帯電話はほぼ常に持ち歩くものなのですし、数冊ダウンロードしても、荷物が増えないというところもうれしい点です。
「青空文庫」は、著作者が没後50年以上経った作品のみが取り扱われているので、その多くが明治から昭和初期というラインナップです。文学作品といっても小説だけではなく、かなり幅広いジャンルが扱われており、現実の場所が舞台である小説もあれば、旅行に関する随筆も見つけることができます。手軽さ以上に、お薦めしたいアプリである理由がここにあります。
例えば、和辻哲郎の「古寺巡礼」は、大正半ばに奈良を訪れた際の印象が綴られた旅行記です。実際に作者本人も述べているように専門的な事柄などの変更は多いのですが、当時旅先で感じた印象や見聞きしたものについての意見が活き活きと綴られており、魅力のある作品です。また、当時の印象と、21世紀の私たちが受けた印象を比べるのも興味深いでしょう。
3月12日時点で公開されているのは、1万1811作品あまり。旅のお供になる作品がきっと見つかるのでないかと思います。
■i読書 - 青空文庫リーダー
価格:無料
販売元:YASUHIRO HATTA
公式サイト:https://itunes.apple.com/jp/app/i-du-shu-qing-kong-wen-kurida/id534970999?mt=8