「青春」そのものを歌った名曲
この曲を聴くと、かならず鼻の奥がつんとなり、カラオケで選曲しようものなら泣いてしまいます。実は先日行った時、久しぶりだったせいか最後は歌えないほど涙がでてきまして、隣にいた旦那様は怪訝な顔をしながらも慰めてくださいました。皆様もお気をつけください。この曲のなにがわたしをそこまで泣かせるのか、正直わかりません。1999年のリリースの曲ですから、14年前のヒット曲。わたしは当時23歳ですが、この曲にまつわる哀しい思い出も、感動的な出来事もありません。
これが出世作だったと思いますが、短パンとパーカーのラフな服装で、まるで足の屈伸運動をしているかのような独特なスタイルで歌う、残念ながらもう解散してしまった「19」というデュオの、ボーカル君の顔すら、ぼんやりとしか思い出せないくらいですから。
詞がとてもいい。それは確かです。「他人のせいにしてた」。この歌いだしから心臓をわしづかみにされます。
さびの部分も泣かせますよ。「無いものをなげくより つくればいい」「吹くだろう風 なんて待つなよ」
あぁ、こうして書きながらすこしわかりました。これは、「青春」なんですね。もがきながら、何かをつかみたい、それでも力が足りないと焦燥感にかられて唇をかみしめる、あの時代を謳ったものなのです。そしてそれを聴くたびに、そしてこうして書きながら涙がこみあがってくるわたしは、その時代を懐かしんでいるのでしょうか。
青春はもう過ぎ去った過去という方、まだまだ真っ盛りという方、そしてこれから迎えるという方も。それら「すべてへ」捧げる彼らの応援歌を、どうぞお聴きください。