パティスリー ヤナギムラ
鹿児島の特産素材である「さつまいも」をテーマに、地元で人気の「パティスリー ヤナギムラ」が東京初出店。全て鹿児島産のさつまいもを原料とした「クリーミースイートポテト」は、種子島のブランド芋として人気の「安納芋」をはじめ、紫色が鮮やかな「綾紫」、昔ながらの懐かしい味わいの「紅さつま」、最近注目されている糖度の高い新品種「紅はるか」など、5種類のさつまいもを品種ごとに食べ比べることができるのが魅力。柳村豊仁シェフにお伺いしたところ、昔からの品種の「さつま金時」は、芋ペーストを濾すメッシュをあえて少し粗めに変えて、ほくほくした素朴な食感が味わえるように。一方、「安納芋」や「紅はるか」などはねっとりクリーミーな食感を楽しめるよう、なめらかに濾しているそうです。
昔ながらのおやつの定番であるスイートポテトですが、見た目もカラフルに楽しめて、中にカスタードクリームが隠れているのもサプライズ。年代を問わず、大人にも喜ばれる「進化系おいも菓子」です。
「地元素材を使ったお菓子を発信していきたいという思いと、KITTEのお話をいただいた時が、ちょうど重なりました」という柳村シェフ。
「薩摩いいもん」は、そんな言葉どおり、さつまいもをはじめ、知覧茶や桜島小みかんなど、鹿児島の地元素材を使った焼き菓子シリーズ。特に、さつまいもの薄いチップスに様々な味つけをした物は、ごま、シナモンといった、さつまいもと相性のいい素材ばかりでなく、コーヒー、チーズ、レモン、アールグレイといったちょっと意外な味もあり、10種類以上もバリエーションが揃います。コーヒーを味見させていただきましたが、しっかりほろ苦いコーヒーの風味と、さつまいもの甘さが口の中で一つにまとまり、想像以上の好相性でした。
そして、ロールケーキの生地に、どーんとさつまいもの輪切りがモザイク模様のように埋め込まれた「おいもどんロール」は、見た目にもかなりインパクトあり。こちらも手土産に持っていって、相手の驚く顔を見てみたいですね。小サイズもあるので、2~3人でもちょうどよいボリュームでいただけます。
地元でも人気だという、極薄の芋チップスをチョコレートがけにした「薩摩チョコチップス」のシリーズは、さつまいもの甘さに合わせて、ミルクチョコよりも甘さ控えめなスイートチョコを組み合わせています。特別に極薄でスライスしているそうで、硬すぎて食べづらいということがなく、パリッと割れつつ、チョコレートをまとった側は少ししっとりした心地よい食感です。「チョコンピ!」の方も、元のイメージは「芋ケンピ」。でも、一般にいただく物ほど硬すぎず、サクッと意外に軽くいただけます。
なじみのあるさつまいもですが、鹿児島発のお店ならではの豊富なバリエーションで、新しいさつまいもスイーツに出会うことができそうです。
<ショップデータ>
パティスリー ヤナギムラ
住所 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー地下1階 KITTE グランシェ
電話 03-6256-0837(直通)
営業時間 月~土曜10:00~21:00、日曜祝日10:00~20:00
定休日 「KITTE」の休業日に準ずる
続くページでは、1階フロアでぜひ訪れてほしい、素敵なカフェをご紹介します。フランスのミシュランで1つ星を取ったレストランとのコラボレーションによる、チョコレート好きの方に特にお薦めのお店です。