学資保険/学資保険の返戻率を上げる方法

こども保険・学資保険の受取率ってどのくらい?(2ページ目)

教育費を計画的に準備していくとき、こども保険・学資保険は方法の1つです。会社によって保険料、給付金がそれぞれ違います。お金を増やすことを目的にした場合、支払った保険料に対して受取れる総額の割合(返戻率・受取率といいます)を考えなくてはなりません。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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在学中にかかる費用はどのくらい?

大学の入学金と初年度の授業料は、平均すると国公立で約201万円、私立文系では約247万円です。私立理系だと約283万円になります。

2年目以降は、国公立で約116万円、私立文系が約149万円、私立理系で約180万円です(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」より)。

このような状況でのニーズに対応して、大学入学に当たる年から毎年1回受け取れる保険が販売されています。

各社で異なる学資保険の受け取り時期

『明治安田の学資のほけん』(明治安田生命)は、子どもが満18歳、満19歳、満20歳(出生日が10月2日から4月1日の場合は満17歳、満18歳、満19歳)の10月1日に「教育資金」を、保険期間が満了する21歳(20歳)の契約応答日に「満期保険金」が支払われます。

この10月1日支払いというのは、推薦入試での入学金支払いを考慮したものかもしれません。推薦入試でなくても、実際、受験費用(私立だと学部受験で1学部平均3万円前後)もかかりますので、秋くらいからまとまったお金が必要になります。そんなタイミングで受け取れるのは助かりますね。

また、2013年4月2日には日本生命から、在学中に学資年金が受け取れる『ニッセイ学資保険』が発売されます。大学入学の年から、毎年1回、合計5回にわたって学資年金が受け取れます。浪人も考慮して……? ということでしょうか。こちらの保険は、前ページの返戻率の比較表をご覧頂いたように、返戻率が圧倒的に高くなっています。

契約者30歳男性が子どもが生まれたときに加入、子どもが満18歳の時に1回目の学資年金100万円を受け取り、その後、19歳、20歳、21歳、22歳に50万円ずつ4回受け取った場合(総額300万円)、月払いで18歳まで保険料を支払ったケースの返戻率は114%です。年払いで、払込期間が5年の場合は126.1%と更に高くなります。

学資年金の受取日は、契約応答日です。例えば4月1日に契約をしたら、満18歳の4月1日となります(満17歳から受け取れるコースもあります)。


こども保険・学資保険をご検討の際は、メリット・デメリットを把握し、なるべく受取率(返戻率)の高いものを選びましょう。教育費の準備にこども保険・学資保険を利用するメリットは、保険料払込期間中に契約者(親など)が死亡した場合、以後の保険料の払込み免除になる保障がある点が挙げられます。万一のことがあっても教育資金の準備ができるわけです。

でも、親が死亡した場合に育英年金や養育年金などの遺族年金が支払われるような保障の充実したものになるほど、貯蓄性は下がる傾向にあります。つまり、返戻率も下がってききます。『ニッセイの学資保険』は、この養育年金がない、貯蓄性を重視した商品です。


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