2、人生を長い目で、ポジティブに!
今を見ていれば、将来のことも考えるのは当然のこと。逆に今がこれまでのお金の付き合い方の結果です。
たとえば、「ボーナスが減って旅行にも行けない」と落ち込み「自分は何のために働いているんだ?」とネガティブに考えるのが、貯められない人の思考の傾向です。
貯められる人は、旅行するのもいいけれど、旅行シーズンはどこも混んでいるし、旅費や宿代も高い、「だったら時期をずらして、もっとお得な季節に旅行しよう」と、ポジティブに考えます。
「どこにも行かない」という結果は同じですが、そこに至るまでの思考や判断のプロセスがまったく違います。そのため受けるストレスや負担に大きな差が生じます。ネガティブに考える人は、精神的イライラから無駄遣いをし、ポジティブに考える人は、お金を有意義に使うため貯金が増える。こんなことの繰り返しが、貯まる生き方ができるかどうかの別れ道になるのです。
お金の使い方は、考え方次第で変えられる部分が実は非常に大きいもの。ポジティブに考えていく習慣ができれば、将来的にもポジティブにお金を貯めていけます。
3、「人生は長期戦だ」と考える人にお金は微笑む
人生には良い時期、悪い時期があると思います。良い時期に甘んじていると、悪い時期にはとことん悪くなってしまう、というようなことは、昔話などでもよく見かけます。家計(お金)においても同じです。たとえば、投資で儲けたなど、不意にお金ができたとしましょう。とてもうれしいことですが、多くの人は、ここで「自分はお金持ちになった」と勘違いしてしまいがちです。でもその感覚は危険です。一時的にたまたまうまく行っただけの話であり、むしろ、非常に不安定で脆弱な状態であることの方が圧倒的に多いのに、勘違いした人は、慢心して怠けたり、不要なことを始めてしまったりします。だから真の金持ちにはなれないのです。
人生は長期戦と考えて、悪い時の穴埋めができる準備も計画したお金の使い方ができると、お金があなたに微笑みます。
4、使っていいお金の費目を考え、自分の価値観を作っていく
自分の価値観を作るといわれると、難しいと感じるかもしれません。ですが実は意外と簡単に訓練ができます。たとえば今月、2万円の交際費と2万円の洋服代の出費。あなたはどちらが嫌だと感じるでしょうか。同様に、2万円の携帯電話料の支払いと2万円の食費では、どちらが気になりますか?こういった自問自答を何度も何度も繰り返してみるだけで、自分の価値観を作る訓練になります。
「どの費目なら使ってもいいと思うか」「払いたくないのはどの費目か」「どれくらいの金額までなら使ってもいいと思うか」などを家計の中で比較検討していくというトレーニングを繰り返せば、自分なりの価値観ができ、自分軸が形成されていきます。
そうしていくと、基準が目の前にある数字ベースの「価格」から、「価値」へと変化するでしょう。この不安定な時代こそ、価格ではなく価値を大切にし、判断基準としたいですね。
価値観が出来上がれば、お金に振り回されず、気持ちよく使い、ストレスなく節約ややり繰りができるようになるでしょう。自分軸を持てば、お金はもっと楽に貯められるようになります。それはどんな時代でも共通するのです。
いかがでしたでしょうか。次回の記事は、都合により3月25日となります。よろしくお願いいたします。