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学生向け、賃貸経営の最新戦略(2ページ目)

年々、自宅からの通学生が増えつつある学生マーケット。満室経営に向けて、賃貸オーナーのとるべく戦略を探ります。

上野 典行

執筆者:上野 典行

賃貸・部屋探しガイド


自宅通学できる大学を選びやすい環境に

さて、このように、希望する大学に比較的入学しやすい環境になると、賃貸経営に影響が出てきます。同じ偏差値なら、家計の負担を考えて、自宅から通える学校を選ぶという傾向も出てくるためです。

長い景気低迷で、多少遠くても、生活費の負担を軽減しようと、自宅から通う学生が増える傾向にあり、結果的に学生をターゲットとした賃貸物件の空室が目立つようになってきました。こうしたことはアパートやマンションを建てたときには考えにくい状態で、当時は、一定の学生ニーズがあるという前提でのシミュレーションだったのですが、今は下宿生そのものが減ってきてしまっているのです。

ライバル物件も多種多様に

学生向け賃貸の種類と特徴

学生向け賃貸の種類と特徴

こうした環境下の中、大学運営の寮や、各地の育英会が運営する県人寮などは一定数の入寮を確保しています。門限があったりすることで敬遠する学生も少なくありませんが、賃料が安く食事つきなどであるためです。

一方、学生会館は、食事つきで寮生の結び付きがあり、一定の人気を誇っています。門限やルールが嫌いなタイプの学生には、学生マンションなども人気があり、入居者が学生に限定されていることなどPRポイントにしています。

このように、大学生をターゲットとした賃貸経営も「競争の時代」になってきました。

では、この競争、どのように対処したらいいのでしょう。次ページでは対処法について論じます。
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