先頭車両は6面ガラス張り
展望パノラマは圧巻
このシートに腰を下ろすだけで何とも優雅な気持ちになり、2時間ずっと身をゆだねていたくなってしまうほど。しかし、せっかくの豪華特急。車内のあちこちにも目を向けていくことにします。先頭と最後尾の展望車両の迫力も圧巻です。運転席は6面のガラス張り。最前列に陣取ると、ほとんど死角なしに前方の眺めが目の前に広がります。床が72cm高くなっているので、景色をやや上から見下ろす恰好になり、いっそうワイド感を感じられます。 3席しかない最前列をゲットするのは至難の業ですが、それ以外の席からも前方展望は十分に望めますし、左右の側面の窓も非常に大きいので、どの席からでも他の列車よりも広々とした車窓からの眺めを楽しめます。
グループにおすすめの個室とサロン
4号車はグループ席車両。ファミリーや友人同士でよりのんびり過ごしたいという人向けに、個室やサロン席が用意されています。個室は和風と洋風各1室でそれぞれ3~4人用。和風個室は床暖房完備の小上がりで、座椅子に掘りごたつの組み合わせ。くつを脱いで自宅感覚でのびのび過ごせます。洋風個室は窓向きのL字ソファでゆったりと。いずれも液晶ディスプレイで観光情報やキッズプログラムなどを見られる液晶ディスプレイがあり、カフェメニューのルームサービスを利用することもできます。
サロン席は4~6人用の半個室で3席。3人がけのゆったりしたソファが大型のテーブルをはさんで対面に配されています。
個室は3~4人、サロン席は4~6人で利用できます。個室に限り、1室につき1030円の利用料金がかかります。
食堂車に鉄道ファン感涙!
あの国民的人気の和スイーツも
飲食専用のカフェ車両があるのは、特に鉄道ファンに喜ばれそうです。期間限定のイベント列車を除けば、定期運行で食堂車があるのは上野-札幌間の寝台特急「北斗星」「カシオペア」のみでした。しまかぜはこれらと並ぶ国内たった3つしかない食堂車付き列車になるのです。
メニューは海の幸ピラフや松阪牛カレー、沿線の地ビール、ワイン、日本酒など地域色豊かなものが取り揃えられています。カフェ車両の名称通り軽食が中心で、「北斗星」「カシオペア」のような懐石やフレンチのコースがあるわけではないのですが、片道約2時間という道程を考えれば、座席で過ごす時間を優先してもらうための配慮から手早く食べられるものに絞り込んでいると考えられるでしょう。
また、伊勢路の旅に欠かせない赤福があるのも気が利いています。