他を寄せつけない圧倒的な強さが魅力 白鵬
横綱白鵬は、モンゴルはウランバートル出身です。国粋主義者を気取るつもりはないのですが、やはり一応は日本の「国技」とやらになっているらしい相撲の、これだけ横綱らしい横綱が日本人ではないのは、一抹のさみしさを覚えます。もちろん、そんなことは彼に関係ありませんが。わたしが白鵬を好きな理由は、ずばりその強さです。好きと言っても、わざわざ国技館まで毎場所足を運ぶわけでもなければ、NHKで中継される各場所をまじめに観るわけでもなく。せいぜい、夜のスポーツニュースで、「あぁ今場所は○○が優勝したんだ」と確認する程度のファンですが、そんなわたしでも、彼が紋付き袴もりりしく優勝カップを片手にパレードする姿を、何度も見たことがあるのですから、その強さはケタ違いということでしょう。
やはり相撲の頂点に立つのは横綱のはずですから、優勝してその圧倒的な力を見せつけて欲しいといのが、いち素人の勝手な願いです。
あとは……そうですね。取組み前、土俵入り前の研ぎ澄まされた表情と、優勝インタビューなどで見せる、はにかんだような笑顔のギャップに、ほんわかさせられます。
日本人でなかろうが、プロフィールに書かれていて思わず吹き出してしまった、あんこが嫌いだろうが、その大きな身体から湯気をたてながら勝利の花道を歩く姿に、「いよっ!日本一!!」。そう声をかけたくなる、横綱です。