家具・インテリア/インテリア家具の選び方・飾り方・アイテム

インテリアを凝縮した小さな世界「ツマミ」(2ページ目)

普段何気なく使っている引出しなどの「ツマミ」。実はツマミにはインテリアの要素が凝縮されています。世界各国のツマミを知ることで、意外な発見が!

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

上級編「蚤の市」で買ってくる

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フランスのリモージュで作られた陶器製のツマミ。ためいきがでます
ヨーロッパの街で開かれる蚤の市には、こうしたツマミなど、インテリアの金物がよく売られています。また中古の建材を扱うアンティークショップもあります。旅行の際に見かけたら、ぜひ覗いてみてください。

値段は意外と高いですが、インテリアの達人は、こうしたパーツを日頃から集めています。何に使うかは決まっていなくても、一個のパーツから部屋のイメージが広がっていくのです。それはツマミなどに限ったことでなく、一個のコップや一枚の絵の事もあります。

例えば、お気に入りの赤いコップに合わせた、ボルドーワインを思わせる、深い赤色のキッチンを見たことがあります。建主はキッチンの色に迷った結果、赤いコップを主役にすることを決心したそうです。大胆な色でも、こうした「きっかけ」や「キーアイテム」があると、デザインにひとつの道筋ができます。

さらに上級。ミスマッチを試してみる

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子供部屋用のツマミです。ひとつの家具にあえてバラバラに使ってみても楽しいかも

道筋のあるインテリアは、目標が明確でブレがありません。何を表現したいか、どう暮らしたいかがはっきりとしています。通常、部屋のコーディネートというと、まず色や素材を揃えることから始りますが、道筋さえはっきりしていれば、あえてミスマッチに挑戦する事もできます。

例えばツマミなら、モダンなプラスチック製のツマミを、和箪笥風のアンティークなキャビネットに付けてみたり。一方、ピカピカの鏡面塗装をした箱に、ごつい金属のツマミを付けたり。こうしたミスマッチが手軽に楽しめるのも魅力です。

オーダー収納家具のショップであれば、条件によっては持込んだツマミを使えるところもありますから(例「ギャラリー収納」など)、いちど相談してみてはいかがでしょうか。

スワロフスキー! こんなツマミもあります

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スワロフスキーのクリスタルを使っている
写真はクリスタルアクセサリーで知られるオーストリー・スワロフスキーのガラスを使ったツマミです。もちろんガラスはクリスタル。実は同社はクリスタル製のインテリアパーツでも有名です(※)。ツマミの他にも、クリスタルガラス製の照明器具や、カーテンにクリスタルパーツを付加したものもあります。(例:東リの「ブリリアントクリスタル」カーテン)

※スワロフスキーは、ガラスのみを各メーカーに供給しています。

ベネチアガラスを使ったツマミもありますし、フランス・リモージュの陶器もあります。世界のツマミを見ていると、それだけでも楽しい時間が過ごせます。自分だったらどう使おうか、と想像するのも面白いものです。意外とツマミのようなパーツから発想していった方が、自分らしいインテリアが実現できるのかもしれません。

先のスガツネ工業の他に、ハーフェレジャパンでも、一個からの注文を受けています。
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