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李氏朝鮮の波乱万丈の歴史が刻みこまれた 「徳寿宮」

ソウル市庁舎の隣りに建ち、ソウル市内にある李氏朝鮮の五大王宮の中で最も訪れる人の多いのが徳寿宮です。1470年に李朝第9代王の成宗の兄、月山大君の邸宅として建てられた慶雲宮を前身としています。

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ビジネス街の中にある都会のオアシス的存在 「徳寿宮」

 

 

ソウル市庁舎の隣りに建ち、ソウル市内にある李氏朝鮮の五大王宮の中で最も訪れる人の多いのが徳寿宮です。1470年に李朝第9代王の成宗の兄、月山大君の邸宅として建てられた慶雲宮を前身としています。

1592年に豊臣秀吉によって始められた文禄・慶長の役が、この建物の役割を変えたのです。避難先からソウルに戻ってきた李朝第14代王の宣祖が、月山大君の邸宅を臨時の王宮として使用するようになりました。

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これに続く、李朝第15代王の光海君も、ここを王宮として使いましたが、1615年に王が昌徳宮に移ったため、その後の274年間は、主不在の建築物となってしまいました。

建物の主が戻ってきたのは1897年のことです。李朝第26代王の高宗が、王宮として蘇らせました。高宗の次男、純宗は第27代王即位しながら、李朝最後の王となってしまいました。1907年に、ここで日韓保護条約が締結されたのです。

1392年に始まり、500年以上にわたって続いた李氏朝鮮の波乱万丈の歴史が、ここに刻み込まれています。
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広大な敷地の中には、大漢門、仁化門、中和門、中和殿、昔御堂、徳弘殿、咸寧殿、静観軒、即祚堂、浚明堂、英国式庭園、仰俯日、石造殿、石造殿別館、光明門、布徳門などが残されています。

徳寿宮の最大の特徴は、敷地内に欧風建築物があることで、石造殿は1909年にルネッサンス様式で建造されました。韓国では初めての西欧建築物と言われています。また、正門にあたる大漢門では、春から秋のシーズンに王宮衛兵守門将の交代儀式が再現されています。

毎日21時まで開園しているため、一日の旅程の最後に訪れることもできますが、余り遅くなると暗くて全景を眺めることができないので、日没前には訪れたいところです。

■徳寿宮
住所:ソウル市中区太平路58
TEL:02-771-9951
営業時間:9:00~21:00
定休日:毎週月曜日
公式HP:http://www.deoksugung.go.kr/

※データは記事公開時点の情報です
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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