民家の中でベトナムの現実を垣間見ることができる
経済の著しい発展が見られ、日本を含め諸外国の様々な企業が進出しているベトナム。新興国として注目度が高く、都市部では外資系企業が立ち並んでいます。
しかし、その裏側では貧富の差が激しく、中国と同じく表面的には発展が著しいのですが、一歩踏み込むとベトナムの現実を目の当たりにさせられます。
ホーチミンを数年前に旅した時、バイクタクシーを1日10ドルで雇い、ホーチミン市内の観光スポットを案内していただきました。
その中でも印象的だったのが、バイクタクシーのお兄さんの家でした。とても親切なお兄さんで、自分の家に招待してくれたのですが、そこには衝撃的な現実がありました。
バイクを数十分走らせホーチミン郊外まで行くと、都市部とは景色が全く異なる、道路も舗装されていないところが現れました(写真1枚目)。
そして、家の中に入ると、日本の庶民的生活と比べるにも程遠い、生活水準はお世辞にも高いとは言えない、そんな生活と現実を目にしたのです(写真2枚目)。
しかし、その家の中にいた2人の子供の笑顔と目は澄んでいて、そして輝いていました。生活の苦労は全く感じさせない、素敵な「ビューティフル・スマイル」でした(写真3枚目)。
路地裏を通り過ぎ、民家の中でベトナムの現実を垣間見たわけですが、その時に大切なことに気付かされました。「生きるのに大切なものはそんなに多くない」「お金とか物よりも大切な何かがある」と。
本当のベトナムと、本当に大切なものを知りたい方は、ベトナムの人の家を「観光」させてもらうとよいでしょう。世界遺産や有名な観光スポットを見るより、得るものが大きいです。
これが本当のベトナムを知る「観光スポット」。おすすめです。
※バイクタクシーのお兄さんは信用できると思ったので、彼の招きに応じて家までお邪魔しました。場合によっては危険が伴いますので、識別力を働かせての行動をお願いいたします。