花屋と間違える外観!
 |
ボーマルシェ大通りに面した外観はまるでフラワーショップのように見えます。 |
マレとバスチーユの中間に位置するボーマルシェ大通りに面した“Merci(メルシー)”は、総面積が1500平方メートルもあり、地下階にはホーム雑貨と食堂、地上階にはフラワーショップとカフェ、イベント展示、ファッション。2階がインテリアのセレクトショップになっています。大きなガラス戸のフラワーショップは、フラワーデザインの巨匠といわれる”Christien Tortu(クリスチャン・トルチェ)のお店になっています。
五感を大切にしたセレクトだから香水も!
服があり、家具があり、台所用品や日常用品、ファブリック、花屋があるお店。“Merci(メルシー)”のオーナーの呼びかけに答えたブランドは、プレタばかりではなく、蝶のモチーフ柄の香水で有名なブランド“Annic Goytal(アニック・グタル)も名を連ねています。写真は、香水のフラスコ瓶が並ぶ“Annic Goytal(アニック・グタル)”のコーナーです。
セレクトされたジャンルにこだわらない雑貨たち!
オーナーが目指したものは高価なものだけでなく手頃で安価なものまで「好き」という基準で、優劣がなく選ばれているようです。ビックリすするのは、生活に必要な全てのものが揃えられています。ほんとに安い一本のカラーペンからノート、フキンから鍋まで及ぶ台所用品、ガーデニング道具、高級食器から素朴なガラス器まで広範囲に渡っています。誰もが自分の好きなコーナーで、予算にあったものを選ぶことが出来るようになっています。
ブラシだけでもこんなに多くのものが揃えられています。何に使うブラシなのかは、わからないのですが、ガイドはたくさんのブラシを前に創造がふくらみ、楽しいマイライフを妄想してしまいました。実は、ここだけではなくどのコーナーでも、フランス人の実生活、住みやすさを形にすることができるセンスを垣間見ることができます。
そして、高い価格がついているとか、ブランド物であるということに関係なく、自分自身が本当に気にいったデザインや、納得のいく作り方で仕上げたものを手に入れることが、ほんとうのの贅沢であるという考え方が根本にあると思われます。そしてこの“MERCI(メルシー)”での買い物が、恵まれない人たちのための援助金となり社会貢献できることが、パリっ子たちの心をくすぐり話題になっているのでしょう。
<DATA>今回の素敵空間
MERCI(メルシー)
住所:111, boulevard Beaumarchais 75003 Paris