竜宮城を思わせる美しさ 「厳島神社」
日本三景のひとつに数えられる厳島神社。海に浮かぶようにして存在する神社はユネスコの世界遺産としても登録され、現在では国内だけではなく海外からも多数の観光客が訪れる場所になっています。厳島神社は平家が信仰していたことで知られています。平清盛のときに現在の姿の元になる社殿が整備され、各殿は国宝や重要文化財などに指定されています。
象徴的大鳥居(重要文化財)は16メートルもの高さで、日本三大鳥居のひとつです。日帰りだとなかなかゆっくりできないかもしれませんが、1泊でも宿泊できる方へのおすすめは、潮の満ち引き両方で鳥居を眺めることです。つまり潮が満ちて鳥居が海に浮かんでいるように見えるとき、そして鳥居の下まで実際に歩いていける潮が引いたとき、そして夕焼けに佇み、夜にライトアップがされるときなど……時間に応じてその表情を楽しむことができます。
厳島神社・本殿から見る鳥居ももちろん必見です。ただ写真撮影としては鳥居の真正面はあまりおすすめできません。と言うのも、対岸の山に施設(何かは不明です)がちょうど正面にあるのと、神前の作法としてもあまり好ましくはないというのが理由です。
本殿も見所がたくさんです。国宝とされている回廊は長さが約275メートル、幅4メートルもあり、朱色がまぶしく、歩いていると古の雰囲気に呑まれ、昔から今までこうして残っている(修復などは行われたとしても)ことが奇跡のことのように思えます。
高舞台(鳥居の正面に位置する)は現在でも舞楽などの祭事で使われている場所で、さらに奥にある1680年に造営されたと言う能舞台も、昔の人の知恵の詰まった建設に驚かされます。広島市近郊へ来たらぜひ一度は訪れてみてください。
■厳島神社
住所:広島県廿日市市宮島町1-1
電話:0829-44-2020
拝観時間:6:30~18:00(冬期17:00)
拝観料:大人300円、高校生200円、小中学生100円
アクセス:宮島口フェリー乗り場から宮島桟橋までフェリーで約10分、桟橋から徒歩約10分。
URL(宮島観光公式サイト):http://www.miyajima-wch.jp/jp/itsukushima/index.html