尾道の観光・旅行/尾道のおすすめスポット

三重塔は尾道のシンボル的存在 「天寧寺」

尾道の風景を代表する寺は「天寧寺」です。創建当時は約330mの寺域をもつ大寺院でしたが、室町幕府という後ろ盾がなくなったことや、火災で塔以外の全てを焼失したことにより衰退しました。現在の三重塔は、五重塔の傷みの激しい上二重を取り払って三重に改造したもので、その寸胴な外観が一際目立ち、尾道の風景を代表する存在となっています。五百羅漢像がある羅漢堂やしだれ桜と牡丹のスポットとしても有名な寺です。

投稿記事

元々は五重塔だった三重塔

 

 

天寧寺は、1367年、京都五山の指導者普明国師を開山とし、室町幕府第2代将軍足利義詮の寄進で創建された禅寺。創建当時は東西3町(約330m)の寺域をもつ大寺院でしたが、室町幕府という後ろ盾がなくなったことや、1682年の火災で塔以外の全てを焼失したことにより衰退し、現在は、本堂などのある境内と、そこから少し山を登ったところにある三重塔とは、同じ敷地でなく別々になっています。三重塔は、1388年に建立された五重塔を、1692年に傷みの激しい上二重を取り払って三重に改造したもの。このため三重塔にしては、いささか寸胴な外観になっています。

尾道の風景を代表する三重塔は内部も必見

 

 

とはいえ、千光寺ロープウェイや千光寺への参道からよく見える位置にある三重塔は、近くに他の塔がないこともあって一際目立ち、多くの絵葉書やパンフレットの写真に採用され、尾道の風景を代表する存在となっています。また、遠目から見る良さもさることながら、近くに寄って格子の隙間から塔の内部をのぞくと、極彩色の天井画や金色の仏像を見ることができます。

本堂には豪快な獅子の襖絵

 

 

本堂やその西にある羅漢堂は拝観自由。本堂にある、墨で描かれた左右一対の唐獅子牡丹の襖絵は、豪快で迫力があり必見です。また、羅漢堂には江戸中期から明治にかけて作られ寄進された五百羅漢像が並び、一つ一つ顔や表情、ポーズが違っていて面白いです。羅漢堂は座禅の場でもあり、毎週、一般向けの座禅体験が行われています。

しだれ桜と牡丹でも有名

本堂前の境内には、枝垂桜が植えられているほか、牡丹の寺としても有名です。桜の咲く4月上旬や牡丹の咲く4月下旬~5月上旬がベストシーズンでしょう。

■天寧寺
住所:広島県尾道市東土堂町17-29
電話番号:0848-22-2078
参拝時間:8:00~17:00
料金:拝観無料
アクセスJR尾道駅から徒歩15分。または、おのみちバス長江口バス停下車、徒歩3分

※データは記事公開時点のものです。

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