古くから愛され続ける 「笹井屋のなが餅」
三重県内の旧東海道と旧伊勢街道沿いは通称「餅街道」ともいわれ、桑名、鈴鹿、四日市と、古くからの餅の名店が点在しています。伊勢というと赤福が有名ですが、実は隠れた逸品が他にもあるのです。それは、「なが餅」。「なが餅」とは、薄くのばした餅に餡を詰めて軽くあぶった長い餅で、この地域の特徴です。特に有名なのが四日市の「笹井屋」の「なが餅」です。天文19年(1550年)創業の笹井屋は、現存する店の中では最も古いなが餅屋で、その形状は当時から変わることなく今に受け継がれています。
餅と餡の組み合わせは大福と同じですが、大福よりも軽く食べやすいので、いくらでも食べてしまいます。フライパンやストーブなどで軽く焼くと一層香ばしく、おいしくいただけます。
防腐剤が入っていないため、賞味期限は3日程度と極めて短く、また薄いため放置しておくとすぐに硬くなってしまいますが、そんなこと心配無用。ついつい手が伸びて3日を待たずになくなってしまうほどのおいしさです。
■笹井屋本店
住所: 三重県四日市市北町5-13
電話: 059-351-8800
営業時間:8:30~18:30
アクセス:近鉄線「四日市」より徒歩10分
URL:http://www.nagamochi.co.jp/index.htm
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