海の難所を守る大王崎灯台
志摩半島・東南端の大王岬に建つ「大王崎灯台」。大王崎の沖合は、遠州灘と熊野灘の荒波がぶつかる海の難所として「伊勢の神前、国崎の鎧、波切り大王がなけりゃよい」と謳われ、むかしから船乗り達に恐れられていました。大王崎灯台はこの難所から、船舶を守るために、1927(昭和2)年10月に点灯を開始しました。そして、太平洋戦争や伊勢湾台風などの苦難を乗り越え、1978(昭和53)年12月には、大改修が行われ現在の姿となったのです。
大王崎灯台には、2004(平成16)年まで、東海地方として唯一灯台守が残っていました。いまは、高性能レーダーが灯台守に変わる目となり、海の交通安全を守る道標として活躍しています。
大王崎灯台は、階段を上って頂上まで行ける参観灯台です。頂上からは、眼下に大王町の伝統的な家並みと、雄大な太平洋を見渡すことができ、地球の丸さを実感できます。
また、灯台に併設された大王崎灯台ミュージアムにも注目。ここでは、灯台の面白さをさまざまな角度から紹介し、幅広い年代層が灯台の魅力に触れることができる展示が行われているので、お子さん連れでも楽しめるスポットです。
■大王崎灯台 (だいおうさきとうだい)
住所:三重県志摩市大王崎
電話:0599-72-1899 (社団法人燈光会 大王埼支所)
参観時間:9:00~16:00 (天候や業務の状況により変更・中止あり)
定休日:無休
参観寄付金:大人(中学生以上)200円
URL:http://www.daiozaki.com/
アクセス:近鉄鵜方駅からバス約20分
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