交通安全、健康長寿の神様として知られる敢國神社
敢國神社(あえくにじんじゃ)は、今から約1300年のむかし、斉明天皇の時代に創建されたという、三重県でも有数の歴史をもつ神社です。主祭神としておまつりされる大彦命(おおびこのみこと)は、紀元350年ごろに第8代・孝元天皇の長子として生まれ、第10代・崇神天皇の時代には、「四道将軍」のひとりとして、北陸・東海地方の征討将軍として活躍された武人と伝えられます。
一族を率いて出陣された大彦命は、敢國神社が鎮座する、この地に永住して亡くなられ、その子孫が古代の名族・阿部氏を名乗りました。
敢國神社は、大彦命の遠征による活躍から、交通安全、健康長寿の神様として知られます。また、ともにまつられている少彦命(すくなひこのみこと)は、一般にはえびす様と呼ばれ、商売繁盛の信仰を集めています。
毎年12月に行われる例大祭には、獅子神楽の原型とされ、三重県の無形民俗文化財に指定されている獅子神楽が奉納されることで有名です。
境内は鬱蒼とした森に包まれ、その中に本殿をはじめ、拝殿、若宮八幡社、神明社などの社殿が点在し、心静まる「鎮守の社」として親しまれています。
■敢國神社 (あえくにじんじゃ)
住所:三重県伊賀市一之宮877
電話:0595-23-3061
定休日:無休
URL:http://www.aekuni.com/
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