海の国・鳥羽らしい例大祭
伊射波神社は、加布良古崎にある神社です。志摩国の一宮として格式の高さを誇り、「かぶらこさん」「志摩大明神」などとも呼ばれます。創建の時期は不明ですが、少なくとも1500年以上の歴史をもつとされています。主祭神は、天照大神に仕えた稚日女尊(わかひめのみこと)と伝わり、この神を海の道から加布良古崎へ祭祀したのがはじまりで、志摩国の海上守護神として、古代から崇敬されたと考えられています。
神社へは、大浜海岸から細い山道のような石段の参道を登って行きます。老木に覆われた参道は神さびた雰囲気に包まれています。
森閑とした森に覆われた境内には、平成に再建された本殿と籠堂が建ちます。籠堂は、大漁祈願や修業の場として使われている神聖な場所で、毎年11月23日の例大祭の大漁祈願祭は、盛大に行われます。
お祭りのクライマックスは、御魚取(みとと)り神事。素襖に烏帽子を被った5人の奉仕者と、氏子達が本殿で刺し網を張り、「大漁じゃ! 大漁じゃ!」の勇ましい掛け声とともに、刺し網に真鯛やハマチなどの魚を投げ入れます。
そして、最後は魚を焼いて、お神酒を振る舞うという海の国・鳥羽らしい例大祭です。この大漁祈願祭に日程を合わせて、観光をするのもおすすめです。
■伊射波神社 (いさわじんじゃ)
住所:三重県鳥羽市安楽島町加布良古1020
電話:0599-25-5832 (安楽島氏子会事務所)
定休日:無休
アクセス:JR鳥羽駅からバス約20分、安楽島下車徒歩約30分
URL:http://www.toba.gr.jp/101/post_287.html
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