スコットランドの忠犬ハチ公 「ボビーの像」
ウェーバリー駅から旧市街、ロイヤル・マイルを抜けてスコットランド国立図書館の前を通っていくと、小さな犬の像が見えてきます。これが目指していたボビーの像です。正式名はグレーフライアーズ・ボビー。グレーフライアーズという場所に実在したスカイ・テリアのことです。ボビーはエディンバラ市警ジョン・グレイが1858年に他界した後の14年間、彼の墓の横に座っていたそうです。1867年「飼い主のいない犬は処分」ということになったそうですが、当時の市長チャンバースがライセンスを更新、市議会を飼い主としてボビーを救ったと言います。
ボビーはのちの1872年に死んでしまったのですが、神聖であるとされていた墓地への犬の埋葬は許可されるはずもなく、主人であったグレイのお墓から近い、墓地の門の外側に埋葬されました。
ボビーの死から1年後、ある慈善家によって建てられたのがこちらの像。つまり1873年からずっとこの地にボビーはいるのです。
ボビーの像とその周辺
ボビーのお話はとても有名で、本屋さんに行けば、絵本のコーナーなどには必ず置いてあります。時を経ても心を動かすボビーのお話は、大人だけではなく、子供たちにも一人でも多く知ってもらいたいと思います。こちらの像は小さいので、観光客の人々が像の前にいながら「どこにあるの」と探している風景にも度々出くわします。そこで知っておくといい目印が、ボビーの像の後ろのパブ『Bobby's Bar』です。居心地もよいので、エディンバラの寒空の下、ボビーの像とそのお墓などを観光した後にはぴったりの休憩所かもしれません。
ちなみに、この像から駅側に向かって歩くと、『ハリー・ポッター』をJ.K.ローリングが執筆していた場所として有名になった『The Elephant House』と呼ばれるカフェ&レストランがあります。裏側の席からはエディンバラ城が見えて、こちらもおすすめです。
■Statue of Greyfriars Bobby(ボビーの像)
・住所:Statue of Greyfriars Bobby, Candlemaker Row, Edinburgh EH1 2QE
・URL:http://greyfriarsbobby.co.uk/
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