コペンハーゲン 「カステレット要塞」
カステレット要塞は、コペンハーゲン港の入口を防御するために作られた星形の要塞です。敷地内には砲台が少し残されていますが、かつての要塞の面影はなく、今ではのどかな雰囲気と自然の緑に包まれた美しい公園となっています。要塞は海外からの船が往来するコペンハーゲン港の入口に、1662年に築かれました。当時は港に向かって数多くの砲台が並んでいました。今ではほとんどの砲台は撤去され、物々しさを感じることはありません。一面の緑が目に優しく広がります。
一帯はチャーチル公園と呼ばれています。第2次世界大戦のときに、ナチス・ドイツに占領されていたデンマークを救ってくれたイギリスへの感謝の気持ちから命名されました。公園の入口にはイギリスの元首相、ウインストン・チャーチルの像が立っています。うっかり落としてしまったトレードマークの葉巻を探している様子が彫られ、元首相は下を向いています。
自然の緑に包まれる中に、聖アルバニ教会や風車が浮かび上がる姿には、おとぎ話の国、デンマークの特徴が漲ります。水路で囲まれた公園の中心には、ゲフィオンの泉が設けられ、噴水の水しぶきが潤いを与えています。
園内には、のんびり散歩する人やジョギングする人が溢れ、ゆっくり散策していると、自分もコペンハーゲンの市民になったような思いにかられます。
■カステレット要塞
住所:Kastellet 15, 2100 København
公式HP:http://www.kastellet.info/
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