二度と同じ過ちを犯さない「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」
第二次世界大戦の負の遺産、アウシュビッツ強制収容所は、クラクフの西54kmオシフィエンチウム郊外にあります。ここでは28の民族、150万人以上の人々が殺害されたといわれ、現在は博物館として公開されていて、有刺鉄線の張り巡らされた敷地内の建物の中に、ナチスドイツ占領下のユダヤ人迫害の証拠が生々しく残っています。
入り口の門には「ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になる)」の標語。実際には10人に1人も生還できなかったといいます。この「B」の文字が反転していて、これを作った被収容者の、せめてもの抵抗のあらわれだと言われています。
敷地内では、監禁室や絞首台、飢餓室、ガス室などをみることができ、収容者から没収した数多くの衣服やトランク、靴、めがねなどの生活用品や写真が公開されています。
アウシュビッツから2kmほど先には、さらに広大なビルケナウの収容所があります。こちらも訪れてみてください。
とても悲しい場所です。でも、二度と同じ過ちを犯さないためにも、ぜひ足を運んで実際に自分の目で見て、感じて、考えて欲しい場所です。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は1979年、「負の世界遺産」に認定されました。
■アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
料金:無料
時間:8:00~18:00(季節により異なる)
定休日:1/1、イースター、12/25
アクセス:
・クラクフ中央駅から急行でオシフィエンチウム駅下車。駅前からは博物館までバスがあります。駅からは歩いても20分ほど。
・クラクフ中央駅前のバスターミナルからオシフィエンチウム行きのバスが1日7本程度出ています。所要約1時間半。
・5~11月はアウシュビッツからビルケナウまで1時間に1本、バスが運行。
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