ワーグナーこぼれ話
・ブラームス派と対立19世紀後半のドイツは表現主義的なワーグナー派と、純粋に音楽だけを楽しむべきだというブラームス派と対立
・ユダヤ人嫌い
熱いワーグナーは文筆家としても知られ、ドイツ的なものに熱くなるあまりユダヤ人批判を行う。それもあり純ドイツをよしとしたナチスにしばしば使われ、ワーグナーの音楽は今もイスラエルで演奏されることがない。
・国を崩壊させかけた『ローエングリン』
ワーグナーのオペラ『ローエングリン』を聴いて心酔したバイエルン国王ルートヴィヒ2世は作品世界を具現化するノイシュヴァンシュタイン城の建設を行い莫大な費用をかけ、国が崩壊しかかる。なお、ノイシュヴァンシュタイン城はディズニーランドのシンデレラ城のモデルともなったといわれる。
・リストの娘と結婚
尊敬する先輩作曲家リストの娘のコジマと再婚。コジマはワーグナーの死後にバイロイト音楽祭を取り仕切り、今も一族が運営を続けるワーグナー家の伝統を生み出した。
・ワグネリアン? ヘルデンテノール? ワーグナー・チューバ?
中毒性の高いワーグナー音楽の熱狂的なファンをワグネリアン、という。またテノールは英雄的な歌声が求められ、ヘルデンテノールと呼ぶ。音色の拡大にも関心があったワーグナーが開発を依頼したのがホルンとチューバの間に位置する新しい金管楽器ワーグナー・チューバ。